2018年09月08日

アリョーシャのピアノ

現在モスクワのスルタノフ家には、どういったピアノがあるでしょうか。先日、弟のセルゲイ氏とそんな話をしたのでご紹介したいと思います。

まず1つ目は、セルゲイ氏が「アレクセイのピアノ」と呼ぶアップライトピアノです。
このピアノは、彼らがタシケントにいた時から使っていたピアノですが、「もう壊れていて使えない」ものだそうです。このピアノはセルゲイ氏の自宅に今も置いてあります。私が訪れた時は、こんなかんじで、アリョーシャ祭り状態になっていました。若きアレクセイが弾きつぶすまで練習に使った、博物館行きに相当するピアノです。
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2つ目のピアノは、同じくセルゲイ氏宅にあり、Petrof社のアップライトピアノということです。

3つ目のピアノは、スルタノフご両親宅にあります。GEYER社という東ドイツ製のピアノです。
スルタノフはアメリカに移住後、1998年にチャイコフスキーコンクール参加のためにモスクワに戻ってきていますが、その時はこのピアノで練習していたといいます。

一方で、テキサス州のフォートワースのご自宅には今も YAMAHA のピアノがあります。こちらは、7フィートモデルということです。また、それとは別途電子キーボードもあります。
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以下の自宅練習中の風景を見ると、普段の練習の時はピアノの蓋は閉じていて、その上に譜面台をのせていたと思われます。
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2018年09月02日

スルタノフ兄弟の連弾

兄弟でピアニストであれば、一度は連弾という話があると思います。アレクセイとその弟セルゲイは年の差7歳であり、兄アレクセイは19歳でヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに優勝してから、拠点がモスクワからアメリカになっていますので、一緒に過ごした期間はかなり限定されますが、それでも連弾などをしたことがあるのか、という質問をセルゲイ氏にしてみました。

公の場では演奏はしたことはないそうですが、家で楽しむ程度に2人で弾いたことはあるそうです。
例えば作品としては、ラヴェルのマ・メール・ロワ。
録音はないですが、以下は気分を味わう参考資料として、アルゲリッチ&ランランの演奏です。


他にはシューベルトの作品をいくつか弾いたそうです。
スルタノフのシューベルトの連弾といえば、ホロヴィッツと演奏した幻想曲を思い出しますが、そうではなく軍隊行進曲など別の作品で遊んだようです。
(参考:スルタノフとホロヴィッツ(ご対面編): アレクセイ・スルタノフ情報

また、ベートーベンの交響曲の連弾なども兄弟で楽しんだようでした。

なお、私は弟のセルゲイとは連弾をした経験があります。合わせ時間はあまりない中での本番だったのですが、結構攻めるタイプなのだと感じました。兄の影響もあったのかもしれませんね。
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2018年08月25日

スルタノフが好んだお酒とは

スルタノフがお酒を好んだという話はよく知られています。実際、彼の弟のセルゲイ氏も、日本酒を水のように飲みますし、またお父さんのファイザル氏も私がお会いした時には、何倍もウォッカを楽しまれていました。では、アレクセイはどのようなお酒を好んだのでしょうか。

セルゲイ氏に聞いてみたところ、そもそもソ連時代にはよいお酒というのがあまりなかったこともあり、ウォッカ、赤ワイン、コニャックなどを飲んだということです。ロシアも今ではバルティカビールなどがありますが、当時はなかったということもあり、ビールはあまり飲まなかっただろうということです。

そういえば、かつて「スルタノフワイン」という写真を頂いたことがありました。
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日本公演での打ち上げでは、日本酒を飲んでいた記録もあるようです。

ところでロシアのウォッカといえば、ルースキースタンダルトが美味しいです。

スルタノフも飲んだのでしょうか。弟のセルゲイ氏は世代が違うからか、ウォッカは好んで飲まないようです。

ところで、スルタノフとナウモフ門下同門のマキシム・モギレフスキー先生にかつて最も美味しいお勧めのウォッカとして、ベルーガを教えて頂きました。ご興味ある方は是非お試し下さい!

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2018年08月18日

スルタノフが読んだ本

アレクセイ少年は、少年時代にどのような本を読んで育ったのでしょうか。

シャーロック・ホームズシリーズを大変好んでいた、という話はわりとよく知られていました。


そこで、他にもどのような本を読んでいたのか、弟のセルゲイ氏に話を聞いてみました。
彼らは年齢が7つも違うので、覚えていないこともあるようですが、はっきり認識しているのは、デュマの三銃士がとても好きだったということだそうです。
アリョーシャ少年は、タシケントにいた頃、「アトス」というニックネームまであったようです。

そういう話を聞いてみると、もう一度読んでみようかな、という気になりますね!



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posted by Murakami at 16:36| Comment(0) | 一般

2018年08月12日

続・アレクセイ・スルタノフコンクールの可能性

以前、アレクセイ・スルタノフコンクールの可能性というエントリを投稿しましたが、その後、コンクールの実現に情熱を持つ、アレクセイの弟、セルゲイ氏と会話する機会がありましたので、その現状についてを確認しました。その内容をご報告します。

セルゲイ氏は実現にあたり、各種課題があることを認識しています。例えば、資金であったり、コンクールで使うホールや、ピアノなどです。それに進むためにも、まず実現のために、政府の許可を得ようと、ウズベキスタンの文化大臣との交渉を行いました。なおウズベキスタンの文化大臣は、彼らの父親であるチェリストのファイザル・スルタノフ氏の知人になります。
ところが、残念ながらこの文化大臣からはよい回答が得ることが出来ず、それで企画は停止になっています。大臣は資金援助などに No と言っているのではなく、実施許可自体を No と言っています。日本から何か実現にあたって支援して欲しいことがあるか確認してみましたが、まず先に、問題を乗り越える必要があります。大臣というのは、いずれ変わるものですから、将来に向けてじっくりと進めればよいと考えていました。セルゲイ氏もコンクール設立のプロフェッショナルというわけではないですし、またアレクセイとウズベキスタンの難しい関係もあるので、一旦は保留としつつも、将来機会が来たときはそこを逃さずに、ということになるでしょう。

偉大な芸術家を輩出しながらも、コンクール設立に向けて前へ進むことが難しい状態ではありますが、私たちもその実現を応援したいと思いますし、国際コンクールの設立などに詳しい方のアドバイスがありましたら、それは大変ありがたいことだと思います。

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posted by Murakami at 16:54| Comment(0) | ご家族