2023年12月03日

モスクワで行われたスルタノフ記念コンサート

少し報告が遅れましたが、2023年11月10日(金)にモスクワの Niko Art Gallery で「"посвящение"(Dedication)」というタイトルでスルタノフの記念コンサートが開催されました。
今回も、モスクワのスルタノフチームをリードしているMarina Larichevaさんを中心に企画が進み、素晴らしいピアニストたちによる公演が行われました。
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プログラムは以下の通りでした。
Elizaveta UKRAINSKAYA
- チャイコフスキー=プレトニョフ:「眠れる森の美女」より「アダージョ」
- リスト:スペイン狂詩曲 S.254

Alexander KASHPURIN
- リスト:ダンテを読んで
- チャイコフスキー=プレトニョフ:「くるみ割り人形」より「アンダンテ・マエストーソ」

Alexander KLYUCHKO
- ショパン:ノクターン 第13番 Op.48-1
- ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ

Ilya PAPOYAN
- ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番(初版)

この日の全ての演奏は、以下にドキュメンタリー動画としてまとめられました。


このドキュメンタリー動画自体に含まれていますが、今回のコンサートテーマの "Dedication" にふさわしく、出演者は自らの言葉でスルタノフについて語っているのがコンサートコンセプトとして素晴らしいと思います。彼らへのインタビューは当日会場で行われているようですが、実はコンサート開催にあたって、それぞれが事前にコンサートとスルタノフに対する思いを別途ショート動画でアップしており、そういう意味でも思いの伝わるコンサートでした。

実は彼ら4人、出演者は世界的にも有名なピアニストで、Ilya Papoyanさんは、2023年のチャイコフスキーコンクールで第3位の受賞者で、Aleksandr Kliuchkoさんも同コンクールで2次予選まで進んでいる実力者です。Elizaveta UKRAINSKAYAさんも、Alexander KASHPURINさんも、国際コンクールでの受賞経験がある素晴らしいピアニストです。(素晴らしい演奏を是非聞いて下さい!)

当日は、スルタノフのお父様であるファイザルさんも会場にいらっしゃり、暖かい雰囲気の良いコンサートということです。何枚か写真をお借りしてきました。
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さて、このドキュメンタリー動画の冒頭では、スルタノフのお母様のナタリアさんがインタビューに答えています。ナタリアさんがこのように出てくることは大変珍しく、貴重な動画となっています。
7歳の時に弾いたモーツァルトの協奏曲でのカデンツァ(弾かなかった)ことや、天才の育て方や、ポポヴィチ先生に出会えたことがどれだけ幸運だったか、ということについて、語ってくれています。
ナタリアさんはヴァイオリンの教師で、動画のの中でほんの一瞬だけEの音を弾いてくれている貴重なシーンもあります。

日本からなかなか応援に行けない世界情勢ではありますが、ロシアでの成功を大変嬉しく思います!
日本でも小さいものではありますが、来年7月28日にコンサートを行おうと思っており、また皆様にご案内出来たらと思います。
posted by Murakami at 22:09| Comment(0) | ご家族

2023年03月26日

ナッシュビルショパンコンクールにスルタノフ賞が用意されます

2023年10月14-15日に、アメリカのテネシー州ナッシュビルで、「Nashville International Chopin Piano Competition」が開催されます。これは、どうやら新しいコンクールのようですが、Pavel NersessianやKevin Kennerなど著名ピアニストが審査員となっています。

このコンクールですが、1位とは別に「Alexei Sultanov Memorial Discovery Prize」という賞が用意されることが発表になりました。

コンクール自体は3つのカテゴリがあり、6-10歳の部、11-15歳の部、16-22歳の部があり、それぞれ1位から3位までが用意されていますが、この全ての部門の中から、グランプリにふさわしい1名に授与される特別な賞で、賞金も2万ドルと他に比べると破格になっています。

会場は、Belmont UniversityのMcAfee Concert Hallというところのようです。

16-22歳の部は、エチュード2曲を含む45分のショパンプログラムになります。
2023年8月1日が締め切りで、22001年10月14日以降に生まれた方が対象です。
よかったら、日本からもこのコンクールに是非参加してみませんか。
posted by Murakami at 23:10| Comment(0) | お知らせ

2022年08月07日

Tribute to Sultanov '22 を開催しました

本日、多くの皆様に応援を頂き、無事にコンサートが終了しました。

会場に来ていただいた皆様はもちろんのこと、遠く海外からもたくさんの応援メッセージを頂くことが出来ました。このような国際情勢の中で、この8/7という日が、世界中のスルタノフファンにとっての記念日となっており、心を1つにしてお祝いすることが出来る、というのをとても嬉しく思います。

コンサートでは、アメリカ国籍取得式典の話や、ホロヴィッツのコンサートの話、ショパンコンクールの話、モスクワでのご自宅パーティの話、さらにはモスクワ音楽院のお話など、エピソードを交えつつ、関連する曲などを演奏させて頂きました。
アンコールとして、Happy Birthdayを演奏出来たのも嬉しかったです。

会場ではいつもの通り、関連する資料を展示させて頂きました。数量限定発売となったロシア語でのスルタノフの書籍も皆様にご紹介させて頂くことが出来ました。

お仲間に撮って頂いた写真のいくつかをご紹介します。
終演後の写真。ピアニストの山口紺碧さんと一緒に。
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チェリーホールのピアノ。スタインウェイで美しい音のピアノでした。
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当日会場でご紹介した資料1:
いろいろな方からご協力を頂き、資料も日本公演のものから、ロシアやポーランドでの貴重なものまで、いろいろと展示させて頂いています。
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当日会場でご紹介した資料2:
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posted by Murakami at 22:44| Comment(0) | コンサート

2022年07月30日

来週はいよいよTribute to Sultanov‘22開催です

先日当ブログでご紹介した、Tribute to Sultanov‘22 コンサートですが、いよいよ来週の開催となりました。
東京でもここのところ感染者が増えており心配しておりますが、距離を取って頂きながら、開催させて頂こうと思います。もともと最大20席としておりますが、お席はまだ空きがありますので、ご興味があれば是非ご連絡を下さい。

Tribute to Sultanov ‘22 〜山口紺碧 & 村上雄介ジョイントコンサート〜

今月に入り、紺碧さんと何度も合わせ練習などを重ねており、来週の本番に向けて少しずつ仕上がってきました。ここで折角ですので、見どころなど、軽くご紹介したいと思います。

まずは、スルタノフの録音が残る曲目からは、スクリャービンです。
こちらはスクリャービンのソナタ5番。当日は紺碧さんが演奏されます。
1996年のワルシャワ公演からですが、すごい演奏ですね。そして投稿から11年もたっていますが、まだまだロシア語でコメントが付いていて、ロシアのファンからいつまでも愛されているのがよくわかります。



こちらは、スクリャービンのエチュードの Op.8-12。楽譜が読める人向けに、楽譜とあわせた動画をご紹介します。内声の強調が有名ですし、コメントも盛り上がっていますが、他の部分も見どころ多数だと思います。当日は紺碧さんが演奏されます。


スクリャービンのプレリュード Op.16-4はとても小さく、美しい曲です。多くのアマチュアの方にとっても手が出る曲だと思います。スルタノフが弾いた記録は少ないと思いますが、1994年のフロリダ公演の貴重な録音が残っていました。


ショパンのノクターン13番は、ショパンコンクールの2次予選で演奏されました。日本公演でも弾いています。村上が演奏します。


さて、スルタノフは演奏を残していませんが、スルタノフの人生の中でも特別貴重な1日と言える、1986年のモスクワ公演で、ホロヴィッツがコンサートの最初に弾いたのがこのスカルラッティのソナタです。当時学生で、ロマンティックな出会いをしたスルタノフ夫妻は、どんな気持ちでこの演奏を聞いていたのでしょうか。当日は村上が演奏します。


そして連弾です。
以前、こんなブログを投稿したことがありました。
スルタノフ兄弟の連弾
ここにも書きましたが、ラヴェルのマ・メール・ロワを、アレクセイ&セルゲイ兄弟は自宅で楽しんだことがあるようです。どのようなものだったのでしょうか。

そして、コンサートの最後には、チャイコフスキーのくるみ割り人形から、抜粋で、「行進曲」「金平糖の踊り」「ロシアの踊り」「あし笛の踊り」「花のワルツ」を演奏します。
この曲は、私たちが1番最初に実施したコンサート、2008年のオマージュ・ア・スルタノフで、伊賀あゆみさんと山口雅敏さんが演奏されました。私と紺碧さんもそれに続きたいと思います。

さて、案内には、上記の曲目を記載しておりましたが、当日は、もう少し曲を演奏しようと思います。
皆さんは、"America the Beautiful"というアメリカの愛国歌をご存じでしょうか。
スルタノフ夫妻は、アメリカ国籍取得を記念したイベントで、この曲を2人で連弾しました。実はその録音も残っていて、一時は公開されていました。通常は4拍子で演奏されるものですが、3拍子にアレンジされたものであったと記憶しています。
曲はこんなかんじですが、アレンジされた連弾版をお届けできればと思います。


その他、もう少しご来場の皆様に喜んで頂けるよう、もう何曲か演奏すると思います。
会場でも資料展示をしたり、少し変わったお話をしてみたり、皆様と楽しい時間を過ごせるよう、準備を進めて行きたいと思います。お会い出来ることを楽しみにしております。
posted by Murakami at 23:07| Comment(0) | コンサート

2022年06月18日

Tribute to Sultanov ‘22 コンサートのお知らせ

ここ数年ほどコンサートやイベントの開催を実施しておりませんでしたが、これまでもモスクワ方面では何らかのイベントが開催されていたようです。
今年の 8月7日は折角の日曜日ということもあり、とても小さな形ではありますが、ピアニストの山口紺碧さんと一緒に、記念コンサートを開催したいと思います。

Tribute to Sultanov ‘22 〜山口紺碧 & 村上雄介 ジョイントコンサート〜

山口さんは、アーニャさんとしても知られていますが、モスクワ音楽院で勉強された後帰国して活動しています。ロシアでは、私と一緒にスルタノフ家に遊びに行ったこともあり、ご家族にもご挨拶してきました。

今回は小さいサロンでの開催になりますが、ピアノソロや連弾と共に、関連するエピソードのご紹介など、楽しいひと時にしたいと思います。出来れば貴重な資料の一部も会場にお持ちしたいと思います。

よろしければ是非皆さん遊びに来て下さい。

日時: 2022年8月7日(日) 13:40 開場 14:00 開演
会場: すみだチェリーホール(錦糸町駅 徒歩13分)
チケット:2,000円 全席自由

出演
ピアノ:山口 紺碧(Ao Yamaguchi)
ピアノ:村上 雄介(Yusuke Murakami)

主催: アレクセイ・スルタノフ支援会
後援:MPM企画
チケット予約: bit.ly/as20220807

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posted by Murakami at 14:25| Comment(0) | コンサート