2019年06月04日

アンドレイ・デニセンコ東京公演イベントのお知らせ

過去数回の記事で、当支援会でもデニセンコ氏と親睦を深めてきた話を書きましたが、彼の日本滞在もそろそろ終了です。最後の1日は東京で過ごすようですが、そこで小さいコンサートを開催して、ファンとの交流を深める会を開催することになりました。

日時: 2019年6月9日(日) 14:10 開場 14:30 開演
会場: すみだチェリーホール(錦糸町駅 徒歩13分)
チケット:2,000円 全席自由

出演
ピアノ:アンドレイ・デニセンコ (Andrey DENISENKO)
主催: アレクセイ・スルタノフ支援会
後援:MPM企画
お問い合わせ: concert@alexeisultanov.jp
プログラム
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ 二短調 BWV903
D.ショスタコーヴィチ:プレリュードとフーガ 変ニ長調 Op.87-15
F.ショパン:マズルカ Op.17-4
F.ショパン:練習曲 Op.25-10
R.シューマン:ピアノソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11
曲目・曲順が変更になる場合がございます。
http://www.alexeisultanov.jp/concert/20190609.html

小さな会場ですので、終演後にお時間を取って、彼とお話したり、サインを頼んだり、写真を撮ったり、という時間を取ろうと思います。
世界で様々な経験をしてきた外国人ピアニストと会話するというのは、非常に貴重な機会かと思います。デニセンコ氏は、英語・ロシア語・ドイツ語を話しますが、コミュニケーションに関しては主催者側で最大限のフォローを致しますので、是非積極的にお話してみて下さい。

当日券もあると思いますが、主催者に直接、もしくは上記の問い合わせメールアドレスまで事前にご連絡頂けるとありがたいです。

このような方をお待ちしております。
- 仙台や浜松のコンクールで、デニセンコの演奏が気に入った
- ロシア人ピアニストの演奏が好き
- ロシアピアニズムについて、生の音を聴いて体感したい
- ロシア人ピアニストと直接会話をしてみたい
- ロシア人ピアニストと手のサイズを比較してみたい
- アレクセイ・スルタノフの演奏が好き
- アンナ・ヴィニツカヤの演奏が好き
- 小さな会場で、プロフェッショナルが演奏すると、どのような音がするのかを知りたい

posted by Murakami at 21:25| Comment(2) | コンサート

2019年06月01日

アンドレイ・デニセンコ氏との会話

前回のブログエントリで、仙台国際音楽コンクール出場のアンドレイ・デニセンコ氏をご紹介しました。
そこで、少しデニセンコ氏と会話が出来たので、その内容をご紹介していきたいと思います。

実は本人と会話をするまで、デニセンコ氏がスルタノフファンであるか、確信がありませんでした。その理由は、彼の選曲などにあまりスルタノフの影響を感じなかったためです。一方で、AndreyDenisenkoという名前のYouTubeアカウントでは、スルタノフの動画がたくさん投稿されています。
これについて本人に会話してみたところ、彼自身スルタノフファンであると断言しており、実際レパートリの話をしても、実に詳しくいろいろな知識を持っています。スルタノフの音源について、ラフマニノフの3番の録音はあるのか、とか、ショスタコーヴィチの録音はあるのか、など、鋭い質問をを受けました。

まず、なぜ YouTube のサイトに大量の動画を投稿したのかどうか、というのを確認してみました。
彼はロシアの南の町、ロストフ・ナ・ドヌの出身です。日本ではあまり名前が知られた町ではありませんが、ラフマニノフ記念国立ロストフ音楽院が存在しており、モスクワほどの知名度はないものの、確かな音楽教育がされているまちです。彼の師匠である、Sergei Osipenko氏は Lev Oborin 門下の名教師で、代表的に教え子にはエリザベート王妃国際音楽コンクールを優勝したアンナ・ヴィニツカヤや、高松国際ピアノコンクールを優勝したアレクサンドル・ヤコブレフ、さらにはデニセンコ氏と同じく仙台国際音楽コンクール出場のダリア・パルホーメンコなどがいます。門下生によるコンサートも行われており、弟子からも大変尊敬され、愛されている教授です。
それほど音楽が盛んであるロストフ・ナ・ドヌでありながら、デニセンコ氏は、スルタノフの名前が全然知られていなことにショックを受け、そういう状況を正すために YouTube への動画を投稿しはじめたとのことです。元となった音源などは、モスクワに行った時にスルタノフ弟のセルゲイ氏に会ってもらったそうです。
なお彼は本来 Wolfgang527 という名前を使っていましたが、現在ハンブルグ音楽院で勉強する中、wolfgang という名前が紛らわしいという理由で、最近 AndreyDenisenko に変更したそうです。

彼自身は、スルタノフのレパートリは意図的に敬遠しているようです。サイトにあがっている彼の録音や、浜松や仙台での演奏曲は、明らかにスルタノフのレパートリとは重なっていません。本人に話してみたところ、「スルタノフがあまりに完璧に弾いているので、意図的に弾いていないんだよ。例外といえば、今回本選で弾く予定だったラフマニノフの2番の協奏曲と、リストのソナタくらいかな」と言っていました。そういえば、スルタノフの弟のセルゲイ氏も、敢えて兄のレパートリは弾かない方針のようですから、一言にスルタノフファンといっても、スルタノフのレパートリを弾く人から意図的に外す人まで、いろいろな付き合い方があるようです。
日本でスルタノフのトリビュート・コンサートをしているという話をしたところ、それにも興味があるようですし、モスクワやクラクフでも、可能なら参加してみたいという思いもあるようです。

デニセンコ氏は、スルタノフの1998年のチャイコフスキーコンクールの審査結果についても、同じロシア人として、言いたいことがあるようでした。

デニセンコ氏は、音楽一家に生まれており、父親は演奏家としてだいぶ前に来日したことがあり、その話を聞いて日本に長らく憧れていた、とのこと。また、母親は家で子供の生徒にピアノを教えていて、3歳年上のお姉さんはもともとピアニストだったものの、今はモスクワで写真家をしているようです。
さて、ここで1つ大変興味深い話を聞きました。

YouTubeにおけるスルタノフ貢献では、重要なアカウントが3つある、という話をこのブログでも過去にしました。1つは、スルタノフ夫人であり、もう1つはデニセンコ氏。そして、もう1つは、Lena もしくは Elena と呼ばれる人で、harmony14447 というアカウントです。きっとスルタノフファンの皆様も、1度はお世話になったことがあるでしょう。

この、harmony14447 さんの正体について、デニセンコ氏が教えてくれました。
セルゲイ氏も知らないといっていた、この Elena さんの正体ですが、なんと、デニセンコ氏のお母さまである、ということがわかりました。

親子そろって、熱烈なスルタノフへの応援をありがとうございます!
デニセンコ氏は残念ながら今回のコンクールは敗退となってしまいましたが、彼の今後の活躍を皆さん応援しましょう!



posted by Murakami at 15:37| Comment(2) | 一般

2019年05月25日

アンドレイ・デニセンコ氏

現在仙台国際音楽コンクールが開催中で、ピアノ部門がまさに行われています。
その中で、「Andrey Denisenko (アンドレイ・デニセンコ)」という方が出場されています。観察力のある方はお気づきだと思いますし、また、ひょっとすると Walfgang527 と言ったほうが通じるかもしれません。
デニセンコ氏は昨年の浜松国際ピアノコンクールにも出演されていましたが、仙台にも出演して、精力的に活動されているようです。

アンドレイ・デニセンコ | 仙台国際音楽コンクール公式サイト

デニセンコ氏は、セルゲイ・オシペンコ氏、そしてアンナ・ヴィニツカヤ女史について勉強されているようです。
なぜ、このスルタノフブログで取り上げるかというと、デニセンコ氏はスルタノフの演奏のYouTube貢献度 No.1 のユーザーだからです。ファンならば、彼のアップロードした音源を何度も再生したことがあるでしょう。

Andrey Denisenko - YouTube

彼の演奏や選曲は、スルタノフに影響を大きく受けている、とは言えない気がしますが、とはいえ、スルタノフ貢献度世界ランキングTop5には入るであろうデニセンコ氏を、是非暖かく応援してあげて下さい。
彼の1次予選は、5月26日(日) 15:15 頃が予想されます。
嬉しいことにライブ配信もありますので、コンクールのホームページから是非中継画面に行って応援のエールを送ってあげて下さい。

posted by Murakami at 22:37| Comment(6) | 一般

2019年05月19日

ショパン:即興曲第3番

幸いなことに、スルタノフの録音は子供の頃のものに演奏したものが残っていますが、その中には、大人になってから録音が残っていない貴重なものがあります。その曲の1つが、ショパンの即興曲第3番です。
スルタノフが演奏するショパンの即興曲といえば、CDのタイトルにもなったくらい幻想即興曲が有名ですが、子供の頃には実は第3番も演奏していたようです。

幻想即興曲に関しては、1981年頃の録音は残っているようですし、モスクワデビューとなった Avicenna(980-1037)の1,000周年記念コンサートでウズベキスタン代表として幻想即興曲を演奏した、という記録はあるようですが、おそらくレパートリにしたのは、こちらの即興曲第3番のほうが先かと思います。
この録音は1979年の演奏で、まだナウモフ先生の影響がなく、ポポヴィチ先生の指導によるものと思われます。



録音状態は決してよくないですが、ポポヴィチ先生の確実な指導のもと、スルタノフの才能がよく見える演奏です。
posted by Murakami at 17:16| Comment(0) | 演奏

2019年05月12日

「スルタノフ版」入りのCD発売のお知らせ

以前、「スルタノフ編を弾くピアニスト」というタイトルで、スルタノフに影響されて演奏する現代ピアニストの紹介をしました。

当会で主催する「Tribute to Sultanov」コンサートシリーズにも出演する、スルタノフ研究を専門とするピアニストの今泉響平さんですが、最近オフィシャルページの作成にあわせて、CDもインターネットで購入できるようになっています。

Discography - 今泉響平OFFICALSITE

特にスルタノフファンにとっては、
- ラフマニノフ=ホロヴィッツ(スルタノフ版):ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36
- リスト=ブゾーニ=ホロヴィッツ(スルタノフ版):メフィストワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」S.514

の2曲が興味深いです。例えばメフィストワルツの例のところは、3度で演奏されているか、など、是非お手にとって確認してみて下さい。

これまで、何名かのピアニストによって、「スルタノフ編」とよばれる作品が演奏されてはきましたが、このように録音という形でリリースされるのは、本人以外でも世界で最初ではないかと思います。

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posted by Murakami at 11:49| Comment(0) | お知らせ