2024年01月20日

パーヴェル・ネルセシアン先生のコメント

以前もこのブログで、ナッシュビルショパン国際ピアノコンクールについて紹介したことがありました。

この公式ホームページを見てみると、2023年のコンクールにおける情報が置いてありますが、その中で "Booklet" というコーナーがあり、PDFとなった公式ブックレットがページに埋め込まれています。
この中ではコンクールに関する各種情報が入っているのですが、P10 に「ALEXEI SULTANOV AND THE DISCOVERY PRIZE」の記載があり、以下のメンバーからスルタノフに対するコメントが入っています。

- Richard Rodzinski (クライバーン財団代表)
- Pavel Nersessian (ピアニスト)
- Dace Sultanov (チェリスト、スルタノフ妻)
- Brett Manning (ヴォーカルコーチ)
- Zbigniew Raubo (ピアニスト、当コンクール審査員)

中でも注目すべきは、同じモスクワ音楽院卒であるネルセシアン先生のコメントです。ネルセシアン先生は1964年生まれなので、スルタノフとは5歳差ですね。

コメントを引用します。
Sultanov was a romantic hero, unpredictable on stage, courageous, highly energetic. I remember my huge impression about his mesmerizing energy years ago, but when I listen to his recordings now I notice how clever he is in music construction and how communicative he is. We miss it and miss him.”

簡単に訳すと「スルタノフはロマンティックな英雄で、ステージでは予測不可能であり、とてもエネルギッシュでした。私は昔は彼の魅了するエネルギーに強い感銘を受けていたのですが、今録音を聞いてみると、いかに音楽の組み立て方が賢く、そして対話的であるかということに気が付かされます。私たちは本当に惜しい才能を失いました。」というかんじでしょうか。

ネルセシアンはドレンスキー門下ですので、マツーエフと同じになります。。
これまで、ドレンスキーやマツーエフがスルタノフについてコメントを残していることがありましたが、こうして同じ時代を過ごしたロシアのピアニストたちのコメントが聞けるのは貴重ですね。

ドレンスキーのコメントを紹介したブログはこちら。
マツーエフのコメントを紹介したブログはこちら。

ネルセシアン先生の、コンクール審査員としてのインタビュービデオはこちら。(スルタノフについてのコメントは特にないですが、ショパンの演奏についてアドバイスを語っています。)


コンクールの案内動画。スルタノフ賞についても語られています。


授賞式の最後で流れる、ショパンコンクールでのワルツ1番。そして、それを真剣に見て拍手するネルセシアンを確認出来ます。授賞式でのアナウンスの1つ1つが、とても敬意に満ちていて感動的です。
posted by Murakami at 23:05| Comment(0) | 一般

2024年01月08日

新年のご挨拶と、Jewel録音時のリハーサル映像

スルタノフファンの皆様、2024年、今年もどうぞお願いいたします。
今年は生誕55周年のメモリアルイヤーになりますし、1989年のクライバーンコンクールの優勝から数えると、35周年の記念すべき年でもあります。スルタノフの名前がより多くの方に知られ、そして音楽が届くよう、活動していきたいと思います。

さて、2023年の年末に「С Новым 2024 годом! Алексей Султанов」というタイトルで、ロシアのファンを代表するMarinaさんから、以下のようなYouTubeの投稿がありました。タイトルの意味は、「Happy New Year 2024, Alexei Sultanov」です。


最初はただの新年挨拶の動画にも見えますが、おそらく初めて公開される映像を含むのでファン必見です。
1997年にスルタノフがダラスで Jewel という尾崎豊の楽曲をレコーディングした時の、事前リハーサルシーンになります。記録によれば、1997年10月19日のことだと思います。
これまでは音源だけが存在していましたが、この映像から間違いなく本人が弾いていることが確認出来ます。このシーンは練習シーンのようで、実際にCDに収録された録音とは、微妙な表現も終わり方も異なりますので、音源をお持ちの方は聞き比べてみるのも面白いかと思います。その場のインスピレーションで自由に弾いているのでしょう。
コードの記載されたメロディー譜を使わずに弾いているので、この日本の楽曲をきちんと覚えてレコーディングに来ていることもよくわかりますね。

当ブログでは、過去にも、この I love you についてを話題にしたことがありました。残念ながら発売が幻に終わったDVDの話です。是非こちらもお読みください。
posted by Murakami at 17:13| Comment(0) | 歴史

2023年12月30日

日本アレクセイ・スルタノフ支援会とは

今年もそろそろ終わろうとしていますが、そんな中、最近 Instagram と Twitter(X) を始めました。
当面は毎日のように、何らかの投稿をしていますが、最初のエントリで「日本アレクセイ・スルタノフ支援会とは?」という投稿をしています。

実はこれまで、きちんと定義をしてこなかったのですが、折角SNS活動を開始したので、AnyaPlusさんの発案でまずは言葉で定義しようとしたものです。

私たちがやってきた活動の中で、目立つところのものは、ここのページにまとめてあります。
たいした活動ではないですが歴史も長いので、コンサートやイベントの開催や、CDの作成、雑誌への寄稿、また海外の仲間との交流などをやってきました。ロシアやアメリカ、ポーランド、ウズベキスタンの方々との交流が中心ですが、ドイツにも仲間がいますし、遠い昔にはブラジルの方とも交流していました。

私たちのタイトルに「支援会」と付くのは、もともと2001年以降の活動中心として、スルタノフの復帰を支援するメンバーでありたいと願ったからであり、以下のようなことを推進してきました。2003年頃はノニジュースが流行っていて懐かしいです。

- 寄付金の送付
- プレゼントの送付
- チャリティコンサートの実施
- CDの購入
- タヒチニアンノニジュースの購入
- 手紙やカードを送る
- ゲストブックページへの書き込み
- 絵を描く
- 曲を作る
- 演奏を紹介する

まだ、SNSがほとんど存在しない時代でしたね。ご家族公認の公式日本支部ですので、スルタノフ協会としてもよいのですが、上記の理由で今も支援会と名乗っています。

さて、2024年は生誕55周年となるメモリアル・イヤーで、海外からも大きなニュースが期待が出来ると聞いています。日本でも活動をする予定です。また、こちらのブログでもご紹介出来れば、と思います。

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。



posted by Murakami at 22:45| Comment(0) | 一般

2023年12月18日

SNSアカウントを始めます

これまで細々とブログなどで活動していたアレクセイ・スルタノフ支援会ですが、このたび、AnyaPlus様との協業で、SNS活動を始めることになりました。

私たちの活動の基本方針である「伝説的ピアニスト アレクセイ・スルタノフ(1969-2005)が永遠に語り続けられる」ことを目標に、国内外での関連情報を日本のファンの皆さんにお届けしていきたいと思います。
どちらのアカウントも、スルタノフご家族に公式に認定されたものとなっています。

X(Twitter)アカウント:
https://twitter.com/ASultanovJP
こちらでは当ブログの更新や、ちょっとしたニュースや情報を投稿していきます。

Instagramアカウント:
https://www.instagram.com/sultanovjp/
こちらでは、写真や映像などを共有しながら、記念日などをお祝いしていこうと思います。

どちらも、ご自由にフォローなどして頂いて結構です。リツイートなどで、盛り上げて下さる仲間の方々を歓迎致します!
多くの皆様にスルタノフのことを知るきっかけになって頂いたり、また感動するきっかけになれば幸いです。

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posted by Murakami at 22:26| Comment(0) | お知らせ

2023年12月10日

ナッシュビルショパン国際ピアノコンクールが開催されました

少し前になりますが、2023年10月13日-14日に、アメリカのテネシー州ナッシュビルで、「Nashville International Chopin Piano Competition」が開催されました。このコンクールが他と大きく異なることとしては、1位とは別に「Alexei Sultanov Memorial Discovery Prize」という賞が用意される点です。(以前ブログに書きました。)

さて、このコンクールですが、年齢も幅広くどうなるのかと思いましたが、とても興味深かったのは、ロシアの神童として有名な、現在12歳のElisey Mysin君が出場したことです。

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このように会場には、スルタノフの写真が置いてあって、もはや「スルタノフコンクール」になっているのがわかります。そして、Elisey君が弾く前に写真にお辞儀しているのが、またよいですね。

さて、この神童Elisey君ですが、期待に応えて、1位を獲得しました!


こちらは、本人が公開しているステージ全編になります。


ちなみに、彼は流暢な英語でインタビューにもこたえています。
ショパンの他に好きな作曲家はモーツァルト、ラフマニノフ、好きなピアニストはホロヴィッツやアルゲリッチ、1日の練習時間は2-5時間なんてことも話してくれています。興味深いですね。


さて、話題を独占しつつあるElisey君でしたが、実は1位の他に用意される Alexei Sultanov Memorial Discovery Prizeは別のピアニストが受賞しました。21歳のオーストリア人、KIRON ATOM TELLIAN君です。
こちらがその演奏になります。ワルツの演奏は驚きですので、是非聞いてみて下さい。


このコンクールの審査員の1人は、スルタノフの実弟のSergei Sultanov氏でした。
いろいろと素晴らしい試みのコンクールでしたね。スルタノフの最後の国籍であるアメリカでこのようなイベントがあったのはよかったと思います。また次なる機会も期待したいです。
posted by Murakami at 23:02| Comment(0) | 一般