2024年04月16日

ポポヴィチ先生の練習方法その2

もう4年前ですが、シューベルトの即興曲を題材に、ポポヴィチ先生のテクニック練習法の記事を書きました。

今日も、タミーラ・サリムジャーノワ先生と、ショパンのバラード1番を勉強していたのですが、その中で速いパッセージをどう練習するかについての話が出てきて、まずは前回書いた「途中停止法」で練習するといいわよ、という話が出てきました。八分音符6つをひと固まりで、1つめの音から、6つめの音まで6通りの練習方法があります。前回書いたブログ記事を思い出しました。

さらに、今日教えて頂いた新技は、重音を2回弾くという方法です。
例えば以下の楽譜の赤く囲った部分は重音ですが、重音を弾いた直後にCの音をもう一回弾きます。
(CG)-C-B♭-D (B♭F#)-B♭-A-D という風に弾きます。
次のフェーズでは、重音の下を2回弾きます。つまり(CG)-G-B♭-D (B♭F#)-F#-A-D という風に弾きます。
ballade1-1.jpg

この方法も、ポポヴィチ先生直伝だそうで、退屈だけど効果があるわよ、と教えて頂きました。明日から私もやってみたいと思います。
スルタノフも幼少期にこのような練習をしたのか気になりますね。

タミーラ先生の素敵なショパンバラード1番の演奏はこちらです。
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2024年04月11日

スルタノフの凄さとは

今度7/28のスルタノフ記念コンサートでも演奏する予定であるピアニストの山口紺碧さんが、ご自身のYouTubeチャンネル「アーニャちゃんねる」で、スルタノフの凄さについて語ってくれています。

スルタノフの凄さは、わかりやすいところで、速度や重音、オクターブなどの技術や、ダイナミックレンジ、美音、爆音、そして表現力など、人によって言うところが違うでしょうね。
是非、山口さんの視点をお楽しみ下さい。

山口さんは、今度スルタノフの記念コンサートでも演奏者として出演されるわけですが、このように演奏者自らが語ってくれるのは嬉しいですね。モスクワのコンサートでもそうでしたが、出演者からのリスペクトが感じられるコンサートであることを嬉しく思います。



そういえば以前ポポヴィチ先生も仰っていましたが、「恐れを知らない」というところも、スルタノフの凄さの1つですね。皆さんはいかがでしょうか!?
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2024年04月06日

Tribute to Sultanov ‘24 コンサートのお知らせ

2022年には、ピアニストの山口紺碧さんと一緒に、記念コンサートを開催することが出来ましたが、今年も良いお話をさせて頂くことが出来て、またこの2人で、スルタノフを記念するコンサートを開催することになりました。

Tribute to Sultanov ‘24 〜山口紺碧 & 村上雄介 ジョイントコンサート〜


いつもはスルタノフの誕生日である8月7日を意識して開催していますが、今回は少しコンセプトを変えて、7月28日に開催することにしました。これは、スルタノフがホロヴィッツに出会った日、1989年7月27日を意識して、今年はそこから35周年ということにフォーカスしてみます。

スルタノフがホロヴィッツに出会った日については、このブログでもいくつか記事を書きました。この日は、2人で連弾をしたという話もあり、シューベルトの幻想曲を弾いたと伝えられています。
そんな背景から、今回私たちは、シューベルトの幻想曲にチャレンジしてみたいと思います。その他、スルタノフ・ホロヴィッツを思い出すような曲目を並べてみました。アーニャちゃんと私は、一緒にスルタノフの家でプロフをご馳走になった仲であり、記念となるコンサートを一緒に出来ることが嬉しいです。

いつも通り、手持ちの資料を並べたり、エピソードをご紹介したりしながら、お客様と楽しい時間を共有したいと思います。

よろしければ是非皆さん遊びに来て下さい。

日時: 2024年7月28日(日) 13:30 開場 14:00 開演
会場: hall60(ホールソワサント)(明治神宮前[原宿]駅 徒歩5分)
チケット:【前売】1枚3000円、【当日】3500円  全席自由

出演
ピアノ:山口 紺碧(Ao Yamaguchi)
ピアノ:村上 雄介(Yusuke Murakami)

主催: アレクセイ・スルタノフ支援会, AnyaPlus
後援:ユーラシア交流支援センター、くらしき作陽大学、くらしき作陽大学鶴声会(同窓会)、国立音楽大学附属高等学校同窓会
チケット予約: こちらから受け付けております。
お問い合わせ: aoyamaguchi.pf@gmail.com

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posted by Murakami at 22:09| Comment(0) | ご家族

2024年02月11日

スルタノフの書籍(英語)が今年出版されます

今年はスルタノフ生誕55周年になりますが、アメリカではスルタノフに関する新しい書籍が出版されます。

日本のネット通販などでも購入することが出来ます。
A Final Encore: The Life, Music, and Tragedy of Alexei Sultanov, Winner of the 1989 Van Cliburn International Piano Competition

この筆者は J W Wilsonさんというテキサスに住む方ですが、フォートワースのスルタノフ夫人ならびに関係者と親しくしている方ですので、多くの直接的な情報をお持ちですし、スルタノフ史を語る上で、欠かせない人物の1人であるとも言えます。
実は私のところにも、5年前から問い合わせがあり、日本から提供できる情報をお渡ししていました。長年の調査・執筆期間が終わり、発売日は今年の7/10になるようです。ページ数はなんと312ページ。

気になる内容ですが、以下のように記載されていますね。
Accidental Encore unveils the life of the young Soviet piano prodigy, Alexei Sultanov--his upbringing behind the Iron Curtain, studying at the Moscow Conservatory, and his wild romance to his beloved, Dace Abele. When nineteen-year-old Alexei found his opportunity to leave the Soviet Union for the United States to compete in the 1989 Van Cliburn International Piano Competition in Fort Worth, Texas, he shocked the world and won. The ensuing chaos of Alexei's instant fame coupled with his immaturity culminated in a sudden series of strokes, leaving him severely crippled and no longer able to play the piano. Arduous rehabilitation with tremendous support from his wife led to a return to the keyboard, though no longer on the world stage. This book casts a spotlight on one of brightest stars in the classical music world whose untimely death and legacy carry on today.

ソ連時代のことやモスクワ音楽院での学生時代。これは外せない奥様Dace Abeleさんとのロマンス。19歳の時にソ連からアメリカに来てクライバーン国際ピアノコンクールに優勝したこと。そして闘病生活とリハビリについて。きっとまだ日本では知られていない内容やお話もあるかもしれません。
英語ではありますが、今から読むのが楽しみですね!

1989年のクライバーンコンクールといえば、こちらのドキュメンタリーです。スルタノフについて書かれた書籍はいくつかありますが、現地の方から書かれていて、とても期待の一冊です。
posted by Murakami at 14:09| Comment(0) | お知らせ

2024年01月28日

スルタノフ・アーティストの今泉響平氏が東京でレッスンを開始します

タイトル通りではありますが、当会でも活躍中のピアニスト、今泉響平さんが、東京でレッスンを開始することになったようです。もともと福岡を拠点とされていますが、このたび東京でもレッスンをされることになりました。今泉さんは世界的には、特にロシア方面では広く名が知られていましたが、2021年のPTNA特級での入賞により、日本でもファンが急増したと思います。

今回のレッスンの件について、詳細は、以下本人のホームページにあります。

https://kyohei-imaizumi.com/lesson/

今泉響平さんといえば、過去に当会主催のコンサートに何度も出演し、またこちらのブログでも紹介しました。例えばこちらのエントリーです。

「ヴラディミール・ホロヴィッツ編曲集」というタイトルで発売中のCDでは、ラフマニノフのソナタ2番、リストのメフィストワルツの2曲が、スルタノフ版を採用して録音されています。おそらく、スルタノフ版を使って録音されたCDは、本人以外は世界初だと思います。

スルタノフファンのピアノ愛好家の皆さんにとっては、技術的なこともそうですし、スルタノフの音楽的なアイディアや工夫、表現をどのように参考にしながら自分の音楽を作っていくか、というのが大事かと思いますが、きっと参考になると思います。
モスクワ音楽院では、オフチニコフ先生に師事されていますが、ナウモフ先生からの伝統を継承するラインで、レッスンは、スルタノフも受けていたモスクワ音楽院の29番教室で受講されていました。そんな貴重な話も聞けるかもしれません。

以下に、代表的な YouTube の動画を紹介しますが、今泉さんのスルタノフ愛が感じられますね。


モスクワ音楽院のラフマニノフホールでの演奏より、リストのハンガリー狂詩曲第2番。


こちらもロシアでの公演から。ショパンの幻想即興曲。


2023-24年のコンサートでも、いかにもスルタノフの演奏に影響を受けた、リストのメフィストワルツやショパンのバラード1番、ベートーヴェンの熱情などを弾かれていました。

ご興味があれば、是非お問合せなどしてみて下さい。
posted by Murakami at 21:30| Comment(0) | お知らせ