2020年08月02日

ロシアピアニズム解説に関する動画のご紹介

当支援会にも多大な貢献をされている、モスクワ系人気YouTuberのアーニャさんが、ロシアピアニズムについて大変わかりやすい動画を投稿されていましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。

アーニャさんは、動画の中でもスルタノフファンであることを公言されていますが、ウラシン(1995年のショパンコンクール入賞)などレフ・ナウモフ系に強い興味をもたれて研究されています。まだまだ用語先行で広まっている「ロシアピアニズム」という言葉ですが、その適格な理解にあたり大変有益な内容が含まれている動画だと思います。動画の中では、スルタノフの背の高さ(160cm弱とよく言われています)などにも言及されていますが、あれだけ豪快な演奏をするスルタノフが、他のロシア人に比べてかなり体が小さかったということは、再度認識しておくべきことだと思いました。

この動画が素晴らしいのは、ロシアピアニズムに興味を持ちモスクワに留学したピアニストが、自分の経験や学んだことを中心に、自分の考えを明確に言い切っている点だと思います。客観的なレクチャーというより、カフェで目の前の留学帰りの友達がちょっと熱く語っている、くらいな気持ちで見て理解するとよいと思います。



是非お楽しみ下さい!(いいね、と、チャンネル登録もあわせてお勧めします!)
posted by Murakami at 23:32| Comment(0) | 一般

2020年07月04日

アレクセイの噴水

スルタノフ夫人が「アレクセイの噴水」をフォートワースに作りたい、と長年言っていたことは有名な話ですが、その夢がついに叶ったと言えます。

フォートワースにあるギャラリー "Studio 101"から、スルタノフ夫人に対して噴水が献呈されました。
このギャラリーは今年の7月にオープン予定で現在準備中ですが、2020年6月30日、すなわちスルタノフ没後15周年となるこの日に献呈されたようです。


この時の状況については、Studio 101さんのブログにたくさん写真があります。
For Dace who inspires love.
美しい写真と共に、ギャラリーでチェロを弾くDaceさんの動画も投稿されていますので、是非ご覧になって下さい。

Studio 101さんのFacebookの投稿を見ると、2020年4月22日時点ではまだなかった噴水が、5月2日の写真では存在するのがわかります。夜は光があたって美しいですね。

この Studio 101さんのブログの最初の投稿がこちらですが、この時からチェロを持ったスルタノフ夫人が登場しており、良好な関係が築かれていたということがわかります。2016年くらいから計画はあり、2019年に今の建物が売却されていたのを見て、プロジェクトが動き出したようですね。
Everybody's Place
https://studio101fortworth.wixsite.com/gallery/post/it-s-all-about-change

スルタノフ夫人の噴水の話は2019年のコンサートでもお話されていました。
この動画の 3:40 あたりからその話になっています。蓮の花で噴水を飾りたいという考えのようでした。

以下のブログでもご紹介しました。
テキサスで開催されたAlexei Sultanov Tribute Concert
http://blog.alexeisultanov.jp/article/185950356.html

今回の噴水は、突然のプレゼントであったようで、元の計画とはまた別の線かもしれませんが、ともあれ1つ大きな夢がかなったことは事実です。

いつか訪れてみたいですね!
posted by Murakami at 12:09| Comment(0) | お知らせ

2020年06月27日

モスクワ音楽院の第29番教室の続き

以前のブログで、モスクワ音楽院の第29番教室についてご紹介しました。

モスクワ音楽院の第29番教室: アレクセイ・スルタノフ情報
http://blog.alexeisultanov.jp/article/184618887.html

ここに記載した通り、このネイガウスからの伝統ある教室は、スルタノフの先生でもあるナウモフ先生も使われていた教室です。この記事で写真を提供して下さったモスクワ音楽院の留学生が、この教室の中を動画で撮影して下さり、その紹介ムービーを YouTube にアップして下さっています。
通常は関係者でないとこの教室に入ることが出来ないので、大変貴重な資料です。スルタノフがナウモフ先生と勉強した教室をこのようにじっくり見ることが出来るとは、本当によい時代になりましたね!



なお、こちらのブログに写真も結構ありますので、あわせてみて頂けるとよいと思います。

24.伝説の29(10月6日) | モスクワ音楽院留学記〜アーニャちゃんの行き当たりばったりЖИЗНИ~
https://ameblo.jp/russian-a/entry-12410224260.html
posted by Murakami at 21:27| Comment(0) | 歴史

2020年06月13日

スルタノフのマスタークラス(1999年)

信じられないお宝が発掘されました。こちらは、ロシアのスルタノフファンを代表するマリーナさんが、製作者のJahongir Yuldashev さんにかけあって公開して下さった、大変貴重なビデオです。

スルタノフが1999年11月に故郷タシケントでコンサートをしたことは、過去にこちらのブログでも報告していましたが、まだ情報に不足することもありました。

ウスペンスキー音楽学校とスルタノフ:
http://blog.alexeisultanov.jp/article/182756912.html

さて、本日ご紹介するのは、おそらく1999年11月25日に行われたマスタークラスとイベントの動画です。
おそらく故郷ウズベキスタン以外では出回っていない貴重なビデオだと思います。



動画の中身は以下のようになっています。
1. タマーラ・ポポヴィチ門下生の Bekzod Abdullayev とのマスタークラス。(リスト:メフィストワルツ)
2. タマーラ・ポポヴィチ門下生の Lola Astanova とのマスタークラス。(ショパン:ピアノソナタ第2番)
3. リスト=ホロヴィッツのハンガリー狂詩曲第2番の演奏
4. 主催者からの挨拶とご家族、タマーラ先生のご紹介、民族衣装のイベント
5. ビゼー=ホロヴィッツのカルメン変奏曲

素晴らしく貴重な記録が共有されたことを、大変嬉しく思います!是非ご視聴下さい!
posted by Murakami at 09:51| Comment(0) | 歴史

2020年03月21日

モスクワで行われたスルタノフ生誕50周年記念コンサートのご報告

以前ご紹介した通り、3/14(土)に、モスクワでスルタノフ生誕50周年記念コンサートが開催されました。
今回のコンサートは、コロナウイルスに関する政府の指令で予定した開催場所が直前で使えなくなってしまい、急遽場所をモスクワの第163番図書館に変えて開催されました。

内容:
お祝いの言葉:
Marina Laricheva (心理学者, 「ピアニスト アレクセイ・スルタノフ」グループ管理者)
Dmitry Onishchenko(チャイコフスキーコンクール入賞、ウラル音楽院講師 / レフ・ナウモフ門下 )
プログラム:
Semyon Gilev
チャイコフスキー=ヴォロドス:16の子供のための歌より子守歌 Op.54-10
ショパン:スケルツォ第3番 Op.39

Yulia Muzalevskaya(プロコフィエフ記念モスクワ音楽学校)
ラフマニノフ:練習曲 音の絵より Op.39-5

Peter Savitsky(ショパン記念モスクワ音楽学校)
スクリャービン:2つの詩曲 Op.32
ラフマニノフ:練習曲 音の絵より Op.33-6

Sergei Sultanov, Vasily Solovyov
ショパン=リスト:乙女の願い
ラフマニノフ:チェロソナタより第3楽章

当日のビデオサマリは以下です。フコンタクテ(VK / ロシアSNS)に投稿された動画です。


この公演はスルタノフに関する本を最近出版された、Mikhail Muzalevskyが主催されています。ご家族から提供された、貴重な写真の展示や、リハーサルの動画なども放映されたようです

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ご挨拶をするMikhail Muzalevskyさん

Mikhailさんのご挨拶に始まり、ロシアを代表するスルタノフファンのマリーナさんからお祝いのメッセージがありました。そして、日本でもおなじみ、ナウモフ門下のオニシチェンコからビデオメッセージがありました。

ロシア語でビデオメッセージを送るオニシチェンコ氏。
サマリー:
皆さん、私はアレクセイ・スルタノフは過去であり、現在であり、そして未来であることを喜んでお伝えしたいと思います。芸術家の人生が終わった時、その功績は汚されることなく、私たちの前に存在するのです。学校で、私たちは過去のことから多くを学びますが、アレクセイはまさにその代表となるような人です。真の天才が社会から適切な評価を受けれないことはあるでしょう。音楽家であれば、社会からの評価を期待するのは当然のことです。アレクセイは生前受けていた評価が不適切であったことは皆が知るところです。彼はこれから評価されるのです。
私は個人的にアレクセイにとても親しみを持っています。レフ・ナウモフツリーの一員であるからです。ナウモフ門下は1つの家族です。私にとって、このナウモフツリーの一員でいられていることは、大きな喜びです。私は、アレクセイの名前がこの世から消えることなく、彼の記憶や残した遺産が次世代に引き継がれるために全力を尽くしたいと思っています。


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演奏をするSemyon Gilevさん。
(なお Semyon Gilev さんの YouTubeチャンネルを見ると、彼が長年のスルタノフファンであり、そして、この Op.10-1 の演奏から素晴らしいテクニックを持った音楽家であることがわかります。)

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演奏をするYulia Muzalevskayaさん

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演奏をするPeter Savitskyさん

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演奏をするSergei Sultanovさん

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演奏をするSergei SultanovさんとVasily Solovyovさん

会場にはスルタノフの両親もいらっしゃって、コンサートの開催に感謝されていたとのことです。
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会場のファイザル氏(スルタノフ父)
posted by Murakami at 22:29| Comment(2) | コンサート