2018年09月16日

クライバーンコンクールファイナルのラフマニノフ

最近、ブログやTwitterなどのソーシャルメディアで、少しずつスルタノフの名前が出てきていることを嬉しく思っております。先日は、以下の記事で経営コンサル兼ピアニスト様が以下のような記事を投稿して下さいました。影響力のある方に取り上げて頂けることを嬉しく思います。

アレクセイ(アリョーシャ)・スルタノフというピアニスト(1)

この中で、紹介されている動画が「1989年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール、ファイナルでのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章」かどうかについての記載があります。これについて正確に記載されたものはないのですが、私が知っている限りの情報を組み合わせると、その答えは「Yes」だと思います。

スルタノフは、1989年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのファイナルで、ショパンのピアノ協奏曲第2番と、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾いています。以下のページでも紹介している次第です。
1989年第8回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール

スルタノフがコンクールで弾いたラフマニノフのピアノ協奏曲2番の演奏は、コンクールのオフィシャルドキュメンタリーフィルム「Here to make music」の中でも3楽章が紹介されています。

この時のコンクールについてを記載した「国際ピアノコンクール」という書籍によると、授賞式ではショパンの変ホ長調のワルツ(おそらく Op.18)と、ハ短調練習曲作品10(おそらくop.10-12)を弾いたということですし、これは本選の映像で間違いないと思います。(なお以下の本になりますが、この筆者はスルタノフの演奏をあまり評価していません)


このドキュメンタリーフィルム"Here to make music"の映像の一部、ラフマニノフの演奏シーンは、YouTubeでも確認することが出来ます。


オリジナルのブログ記事で言及されているラフマニノフの協奏曲の動画ですが、3楽章のカメラワークが、上記の公式ドキュメンタリーフィルムと完全一致しているので、コンクール提供の映像のフルバージョンと考えてよいと思います。このフルバージョンが、正式に販売されたり、公共放送で流れたことはないと思いますが、少なくともだいぶ以前からご家族には渡されていました。このフルバージョンは、当初ご家族から YouTube にアップされていましたし、また、ご家族からは親しい方々にDVDが配られていましたので、それらの動画ファイルがこの出典になっていると思います。
サービス開始当初のYouTubeは1つの動画あたり 10分の時間制約があったため、初期にアップされたスルタノフの動画は楽章の中で分割されており残念でしたが、最近、このブログでもご紹介した harmony14447さんが、全部をアップして下さいました。とても19歳の演奏とは思えない、大変立体的で説得力のある名演だと思います!お楽しみ下さい!
第1楽章:

第2楽章:

第3楽章:


最後はアメリカらしく、客席が爆発するような大拍手ですね!
posted by Murakami at 16:11| Comment(0) | 演奏

2018年09月08日

アリョーシャのピアノ

現在モスクワのスルタノフ家には、どういったピアノがあるでしょうか。先日、弟のセルゲイ氏とそんな話をしたのでご紹介したいと思います。

まず1つ目は、セルゲイ氏が「アレクセイのピアノ」と呼ぶアップライトピアノです。
このピアノは、彼らがタシケントにいた時から使っていたピアノですが、「もう壊れていて使えない」ものだそうです。このピアノはセルゲイ氏の自宅に今も置いてあります。私が訪れた時は、こんなかんじで、アリョーシャ祭り状態になっていました。若きアレクセイが弾きつぶすまで練習に使った、博物館行きに相当するピアノです。
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2つ目のピアノは、同じくセルゲイ氏宅にあり、Petrof社のアップライトピアノということです。

3つ目のピアノは、スルタノフご両親宅にあります。GEYER社という東ドイツ製のピアノです。
スルタノフはアメリカに移住後、1998年にチャイコフスキーコンクール参加のためにモスクワに戻ってきていますが、その時はこのピアノで練習していたといいます。

一方で、テキサス州のフォートワースのご自宅には今も YAMAHA のピアノがあります。こちらは、7フィートモデルということです。また、それとは別途電子キーボードもあります。
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以下の自宅練習中の風景を見ると、普段の練習の時はピアノの蓋は閉じていて、その上に譜面台をのせていたと思われます。
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posted by Murakami at 09:57| Comment(0) | 一般

2018年09月02日

スルタノフ兄弟の連弾

兄弟でピアニストであれば、一度は連弾という話があると思います。アレクセイとその弟セルゲイは年の差7歳であり、兄アレクセイは19歳でヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに優勝してから、拠点がモスクワからアメリカになっていますので、一緒に過ごした期間はかなり限定されますが、それでも連弾などをしたことがあるのか、という質問をセルゲイ氏にしてみました。

公の場では演奏はしたことはないそうですが、家で楽しむ程度に2人で弾いたことはあるそうです。
例えば作品としては、ラヴェルのマ・メール・ロワ。
録音はないですが、以下は気分を味わう参考資料として、アルゲリッチ&ランランの演奏です。


他にはシューベルトの作品をいくつか弾いたそうです。
スルタノフのシューベルトの連弾といえば、ホロヴィッツと演奏した幻想曲を思い出しますが、そうではなく軍隊行進曲など別の作品で遊んだようです。
(参考:スルタノフとホロヴィッツ(ご対面編): アレクセイ・スルタノフ情報

また、ベートーベンの交響曲の連弾なども兄弟で楽しんだようでした。

なお、私は弟のセルゲイとは連弾をした経験があります。合わせ時間はあまりない中での本番だったのですが、結構攻めるタイプなのだと感じました。兄の影響もあったのかもしれませんね。
posted by Murakami at 11:38| Comment(0) | ご家族

2018年08月25日

スルタノフが好んだお酒とは

スルタノフがお酒を好んだという話はよく知られています。実際、彼の弟のセルゲイ氏も、日本酒を水のように飲みますし、またお父さんのファイザル氏も私がお会いした時には、何倍もウォッカを楽しまれていました。では、アレクセイはどのようなお酒を好んだのでしょうか。

セルゲイ氏に聞いてみたところ、そもそもソ連時代にはよいお酒というのがあまりなかったこともあり、ウォッカ、赤ワイン、コニャックなどを飲んだということです。ロシアも今ではバルティカビールなどがありますが、当時はなかったということもあり、ビールはあまり飲まなかっただろうということです。

そういえば、かつて「スルタノフワイン」という写真を頂いたことがありました。
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日本公演での打ち上げでは、日本酒を飲んでいた記録もあるようです。

ところでロシアのウォッカといえば、ルースキースタンダルトが美味しいです。

スルタノフも飲んだのでしょうか。弟のセルゲイ氏は世代が違うからか、ウォッカは好んで飲まないようです。

ところで、スルタノフとナウモフ門下同門のマキシム・モギレフスキー先生にかつて最も美味しいお勧めのウォッカとして、ベルーガを教えて頂きました。ご興味ある方は是非お試し下さい!

posted by Murakami at 11:37| Comment(0) | 一般

2018年08月18日

スルタノフが読んだ本

アレクセイ少年は、少年時代にどのような本を読んで育ったのでしょうか。

シャーロック・ホームズシリーズを大変好んでいた、という話はわりとよく知られていました。


そこで、他にもどのような本を読んでいたのか、弟のセルゲイ氏に話を聞いてみました。
彼らは年齢が7つも違うので、覚えていないこともあるようですが、はっきり認識しているのは、デュマの三銃士がとても好きだったということだそうです。
アリョーシャ少年は、タシケントにいた頃、「アトス」というニックネームまであったようです。

そういう話を聞いてみると、もう一度読んでみようかな、という気になりますね!



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posted by Murakami at 16:36| Comment(0) | 一般