2020年06月27日

モスクワ音楽院の第29番教室の続き

以前のブログで、モスクワ音楽院の第29番教室についてご紹介しました。

モスクワ音楽院の第29番教室: アレクセイ・スルタノフ情報
http://blog.alexeisultanov.jp/article/184618887.html

ここに記載した通り、このネイガウスからの伝統ある教室は、スルタノフの先生でもあるナウモフ先生も使われていた教室です。この記事で写真を提供して下さったモスクワ音楽院の留学生が、この教室の中を動画で撮影して下さり、その紹介ムービーを YouTube にアップして下さっています。
通常は関係者でないとこの教室に入ることが出来ないので、大変貴重な資料です。スルタノフがナウモフ先生と勉強した教室をこのようにじっくり見ることが出来るとは、本当によい時代になりましたね!



なお、こちらのブログに写真も結構ありますので、あわせてみて頂けるとよいと思います。

24.伝説の29(10月6日) | モスクワ音楽院留学記〜アーニャちゃんの行き当たりばったりЖИЗНИ~
https://ameblo.jp/russian-a/entry-12410224260.html
posted by Murakami at 21:27| Comment(0) | 歴史

2020年06月13日

スルタノフのマスタークラス(1999年)

信じられないお宝が発掘されました。こちらは、ロシアのスルタノフファンを代表するマリーナさんが、製作者のJahongir Yuldashev さんにかけあって公開して下さった、大変貴重なビデオです。

スルタノフが1999年11月に故郷タシケントでコンサートをしたことは、過去にこちらのブログでも報告していましたが、まだ情報に不足することもありました。

ウスペンスキー音楽学校とスルタノフ:
http://blog.alexeisultanov.jp/article/182756912.html

さて、本日ご紹介するのは、おそらく1999年11月25日に行われたマスタークラスとイベントの動画です。
おそらく故郷ウズベキスタン以外では出回っていない貴重なビデオだと思います。



動画の中身は以下のようになっています。
1. タマーラ・ポポヴィチ門下生の Bekzod Abdullayev とのマスタークラス。(リスト:メフィストワルツ)
2. タマーラ・ポポヴィチ門下生の Lola Astanova とのマスタークラス。(ショパン:ピアノソナタ第2番)
3. リスト=ホロヴィッツのハンガリー狂詩曲第2番の演奏
4. 主催者からの挨拶とご家族、タマーラ先生のご紹介、民族衣装のイベント
5. ビゼー=ホロヴィッツのカルメン変奏曲

素晴らしく貴重な記録が共有されたことを、大変嬉しく思います!是非ご視聴下さい!
posted by Murakami at 09:51| Comment(0) | 歴史

2019年12月01日

1997年の東条町文化会館(コスミックホール)での来日公演の情報

スルタノフの来日公演については、当支援会のホームページにてまとめておりまして、その中に 1997年の情報も掲載しております。

1997年、アレクセイ・スルタノフ来日スケジュール

さて、読者様の中で、この1997年公演最初のコンサートである東条町文化会館(コスミックホール)での公演に行かれた方が、その時の資料をご提供して下さいました。ご興味のある皆様とも共有させて頂きたいと思います。

3月16日 東条町文化会館(コスミックホール) 18:30開演
全席指定 一般 3,500円 / 高校生以下 1,500円 (当日 500円増)
ハイドン: ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-49
ショパン: バラード第1番 ト短調 作品23
ショパン: スケルツォ第1番 ロ短調 作品29
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チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調 作品59 「ロシアの農村風景」
プロコフィエフ :ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 作品83

まず以下は、当日のチラシです。基本的な構成は、1997年の東京公演と同じデザインのようですね。
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そしてこちらは会場で配られたものでしょうが、「音楽の友」1996年3月号に記載されたものから、スルタノフのエピソードが記載されたものになります。85年のショパンコンクール、86年のチャイコフスキーコンクール、89年のクライバーンコンクール、そして95年のショパンコンクールについて、かなりの情報が記載されていて一読の価値があります!
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最後に、当日のプログラムです。
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メモとして記載がありますが、アンコールは以下の4曲だったようです。
- ショパン:幻想即興曲
- ショパン:小犬のワルツ
- バッハ:平均律(第1巻より第1番プレリュード)
- ショパン:革命のエチュード

鳴りやまない拍手にこたえて、4曲のアンコールを弾いたのでしょう。貴重な記録だと思います。
情報ご提供者様に感謝申し上げます。

また、もしこのように、スルタノフ来日時の、チラシ、パンフレット、また写真や録音、サイン、などをお持ちの方がいらっしゃれば、是非ご連絡下さい。
posted by Murakami at 21:26| Comment(0) | 歴史

2019年10月27日

1982年の演奏会ポスターのご紹介

スルタノフの過去のコンサート記録は、1989年以降そこそこあるのですが、幼少期の頃については、多少の録音はあるものの、あまり明確にはわかっていません。
その中で、旧ソ連時代のポスターで大変貴重なものが出てきましたので皆様にご紹介します。

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これは、1982年10月30日のコンサートのポスターです。スルタノフ少年は13歳だったことでしょう。
場所は現在のサンクトペテルブルクにあたる、レニングラードのレニングラード・フィルハーモニーの大ホールになります。指揮は、Zahid Khaknazarov、オーケストラはウズベキスタン交響楽団と共に、ショパンのピアノ協奏曲第2番 Op.21が演奏されました。

この日の録音は残されてはいないものの、若い頃に録音したコンチェルトの2番は多少記録があり、このポスターも当時のレパートリの1つにショパンの2番があったことを示すものになります。
なおセルゲイ氏の証言によると、ショパンの1番も子供の頃に勉強したかもしれないが、とのことでしたが、残念ながらこのポスターでの演奏は2番でした。

スルタノフのショパンのコンチェルトの2番と言えば、何といってもショパンコンクールのファイナルにおける名演です。是非あわせて演奏を聞きながら、ポスターを眺めてみて下さい。
なお、ロシア語でスルタノフは「СУЛТАНОВ」と綴ります。

posted by Murakami at 18:57| Comment(6) | 歴史

2019年10月19日

The Cliburn: 50 years of Gold

この動画自体は、もう随分前に公開されたものですが、その貴重な価値に今頃気が付いたので、改めて皆さんと共有したいと思います。
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの50周年を記念して、以下の動画が公開されました。この中では歴代の優勝者たちの懐かしい動画やインタビュー、また、コンクールの各シーンなどがつまっています。


この中でスルタノフのシーンは、22:15-23:10になります。優勝者の現在にインタビューしたものなので、スルタノフの代わりにスタニスラフ・ユデニッチが語っています。ユデニッチ先生は日本にもよく来日するので、名前が知られており、ウズベキスタンのタシケント出身ですが、この動画で語られている通り、同じ学校(ウスペンスキー音楽学校)の出身であり、そしてスルタノフが故郷の先輩として、どれだけ尊敬されているかについてを語っています。

この動画で最も貴重なシーンは、23:00 から数秒入った、モーツァルト K.330 2楽章の最初をリハーサルするシーンです。指を伸ばして寝かし、最初の C の音を 3-2-3-2 の指使いで弾くシーンが映像で鮮明に残っているのが、大変貴重です。
クライバーンコンクールの映像は、"Here to make music" というドキュメンタリーの中で多く使われており、その中のシーンだけがこれまで公開されていたものですが、このシーンはおそらく未公開ではないかと思います。クライバーン財団には、まだ未公開の映像がある可能性もあり、是非公開して欲しいものです。(特にドヴォルザークのピアノ5重奏)


クライバーンコンクールはフォートワースで開催されるので、スルタノフとの関係も深く、この動画は上記1分のシーンだけでなく、全体を見る価値があると思いますので、是非時間を取って見てみるとよいと思います。
例えば、私はユデニッチ先生が、1997年のコンクールを左手のやけどでセミファイナル棄権したという話をこの動画で初めて知りました。日本でも2001年の優勝のことばかり取り上げられるかと思いますが、こういうのが知れるのはドキュメンタリーの面白いところです。
posted by Murakami at 17:28| Comment(0) | 歴史