2018年12月16日

アンコール (ショパン ワルツ第1番 op.18)

スルタノフのアンコールレパートリとしては、定番とは言えないですが、1996年のツアーではよく使っていたのがショパンのワルツ第1番、華麗なる大円舞曲です。1996年の日本公演でもアンコールレパートリとして使っていました。

日本公演でアンコールで使ったものも、NHKで放映されたのですが、本日は YouTubeに投稿されているポーランドでのリサイタルをご紹介します。こちらはおそらく1996年12月8日のショパン協会主催のワルシャワでのコンサートだと思います。拍手の状況や座ってからの弾き方をみると、アンコールでの演奏と見て間違いないと思います。



この曲、この演奏に限った話ではありませんが、スルタノフのワルツの演奏は、大変ウィットが聴いていて、聴く人を幸せにする魔力があると感じられます。
また、かつて以下のエントリに紹介した通り、少し音を変えて魅力的にするのも特徴的です。
http://blog.alexeisultanov.jp/article/182787184.html

ショパンコンクールでの演奏と聞き比べても面白いかもしれません。コンクールという場ではありますが、スルタノフらしい遊び心が怖いくらい表れていると思います。


なお、有名な話ではありますが、このショパンコンクールでの演奏は、2次予選の途中の曲です。本来観客は、途中で拍手をしてはいけないのですが、この曲が終わると声をあげて拍手をしているのが記録されています。それだけ当時圧倒的なパフォーマンスであったということでしょう。
是非、リサイタルでの演奏、またコンクールでの演奏をお楽しみ下さい。
posted by Murakami at 00:37| Comment(0) | 演奏

2018年12月08日

アンコール (ショパン エチュード op.10-12)

スルタノフのアンコールをこれまで紹介してきましたが、定番エントリはまだまだあります。

未紹介なものの中で有名な曲目の1つはショパンのエチュード(革命)でしょう。スルタノフは1995年のショパンコンクールの1次予選でこのエチュードを弾き、チェルニー・ステファンスカに「こんな凄い革命は聴いたことがない」と言わせたことでも有名になりました。そのレポートを見て、1996年の来日公演はあっという間に売り切れたとも言えます。
このエチュードはアンコールの定番として、何度も演奏されており、録音もいくつか残っていますが、YouTubeには1999年の日本公演から3月4日に東京芸術劇場で演奏したシーンがあります。



こちらは、凄いと言われたコンクールでの演奏をさらに上回る激しい表現になっています。ただ高速に弾いているだけのようにも聞こえますが、ダイナミクスや、リズム感、内声強調などから、左手のオクターブの強化や些細な音の変更など、プロとしての工夫に満ちた大変素晴らしい演奏です。映像としてこれが残っているというのは大変貴重です。

アンコール演奏ですので、拍手から突然に始まりますが、観客の1人になったつもりで、是非映像をお楽しみ下さい。
posted by Murakami at 23:15| Comment(0) | 演奏

2018年12月02日

アンコール (スクリャービン エチュード op.2-1)

スルタノフのアンコールをこれまで多く紹介してきましたが、今日はもう1つ、スクリャービンのエチュードをご紹介します。
こちらも、ホロヴィッツのレパートリでも有名ですが、スルタノフも特に1997年公演あたりのアンコールで多用していました。以下は、1995年3月に「Good Morning Texas」というテレビ番組に出演したときの映像です。

この曲の音源も、なかなか出回ることがありませんでしたが、YouTube時代になり初めて流通された貴重な映像です。



もちろんホロヴィッツの演奏を参考としつつも、様々な工夫に満ちた演奏で、何度でも聞きたい素晴らしい演奏です。
posted by Murakami at 21:44| Comment(0) | 演奏

2018年11月24日

アンコール (スクリャービン プレリュード op.16-4)

これまで Sultanov Encores シリーズとしていくつか演奏を紹介してきました。
YouTube にはそのようなタイトルがついてはいませんが、スルタノフがアンコールでよく演奏した作品もあります。

珍しい作品としては、こちら。スクリャービンのプレリュードの op.16-4 です。


この演奏は、1994年11月22日、フロリダのウェストパームビーチのKravis Centerで行われたもので、おそらくアンコールと推測されます。これまで録音どころか、レパートリであるという情報すらなかったので、大変貴重な音源公開になっています。
日本公演でこの曲が演奏されたかについては、記録はありませんが、多分されていないと思います。

熱烈なスルタノフファンの方がいて、スルタノフのレパートリを1つだけでもいいから弾いてみたい、と思った場合、この曲は候補の1つになると思います。1ページだけの曲です。
5 Preludes, Op.16 (Scriabin, Aleksandr) - IMSLP
なお、この曲においても、最後の音の左手はオクターブ下を弾いておりますので、スルタノフファンが演奏される場合は、そのように弾くとよいと思います。
posted by Murakami at 22:31| Comment(0) | 演奏

2018年11月17日

Sultanov Encoresシリーズ、ショパン 小犬のワルツ

Sultanov Encores シリーズの公式編(YouTubeのタイトルにそう記載されたもの)はこれが最後です。
嬉しいことに、こちらも1997年の大阪公演の録音になります。



なんとも幸せな演奏であることが、よく伝わると思います。
そして、この曲を知っている人にとっては、ところどころ「あれっ」と思うところがあります。
例えば、再現部に入る直前のこの4小節。右手の音が、楽譜とはちょっと違うのを感じることが出来るかと思います。
Chopin641.png
他にも、いろいろと工夫があるので、それらを感じながら聴いてみると楽しいかと思います。

さて、この曲は、スルタノフの定番のアンコールレパートリです。特に1997年の来日公演で多用された印象があります。一方で、国内で販売されたスルタノフ・プレイズ・ショパンのCDには入らず、ロシアで出回った"Unpublished Sultanov" には入ったものの、日本までは出回らず、再び聞きたいと思っていたファンも多いはず。
このように、YouTubeで共有されるようになり、本当にファンにとっては素晴らしい時代になりました。

この残された貴重な録音となった小犬のワルツを是非お楽しみ下さい!
posted by Murakami at 21:14| Comment(0) | 演奏