またまた、これまで目にすることがなかったスルタノフの新しい動画が発見されました。
今回の動画は、1985年1月10日、モスクワの Ostankino Concert studioで行われたコンサートからです。
この時、モスクワ音楽院中央音楽学校の9年生、ナウモフクラスの生徒として、おそらくこのコンサートのオープニングとして演奏しています。
曲目はショパンの英雄ポロネーズです。
さて、スルタノフはショパンコンクールや、日本公演においてこの曲の録音を残していますが、それらとはまた違う演奏になっています。1985年といえばスルタノフはショパンコンクールのソ連代表の1人として選定されていたものの、年齢制限で出場出来なかったという話もありました。この演奏の数か月後に、そういう話もあったのかと思います。
是非この貴重な演奏をお楽しみ下さい!
2022年02月15日
1985年英雄ポロネーズの動画が発見されました
posted by Murakami at 22:16| Comment(0)
| 演奏
2021年02月13日
2000年3月 リガでのライブ録音
2000年3月に、スルタノフ夫妻はラトビアのリガでコンサートを行いました。リガは、スルタノフ夫人の出身地です。ブラックヘッドのギルドで行われたそのコンサートの録音は、スルタノフ夫人経由で当協会に伝わり、日本でリリースされました。
その時のマスターCDがこちらです。

日本での出版については、こちらのページをご参照下さい。
YouTubeもない当時、既に闘病中であったスルタノフの秘蔵ホロヴィッツ編曲集は大変話題になりました。
一方で、このCDとは別に「ポーランド版 ライブ・イン・リガ」というものが存在して、そちらには、これには入っていないショパンのソナタ3番が入っているという話もありました。
さて、月日は流れ、あれから17年。なんと、あの日のコンサートの全録音が公開されました。Inna Davidovaさんという方が公開されて、まずロシア語圏のピアノフォーラムで話題になり、日本にも情報が流れてきました。オリジナルの投稿には、Innaさんとスルタノフの写真も紹介されていました。
そして、この投稿で初めて、曲目と演奏順を知ることになりました。確かに、ショパンのソナタ3番も入っています。本プログラムが1999年の日本公演と同じであるならば、ハンガリー狂詩曲までが本プログラムで、死の舞踏、カルメン変奏曲、結婚行進曲がアンコールピースだったと思われます。
その時のマスターCDがこちらです。

日本での出版については、こちらのページをご参照下さい。
YouTubeもない当時、既に闘病中であったスルタノフの秘蔵ホロヴィッツ編曲集は大変話題になりました。
一方で、このCDとは別に「ポーランド版 ライブ・イン・リガ」というものが存在して、そちらには、これには入っていないショパンのソナタ3番が入っているという話もありました。
さて、月日は流れ、あれから17年。なんと、あの日のコンサートの全録音が公開されました。Inna Davidovaさんという方が公開されて、まずロシア語圏のピアノフォーラムで話題になり、日本にも情報が流れてきました。オリジナルの投稿には、Innaさんとスルタノフの写真も紹介されていました。
そして、この投稿で初めて、曲目と演奏順を知ることになりました。確かに、ショパンのソナタ3番も入っています。本プログラムが1999年の日本公演と同じであるならば、ハンガリー狂詩曲までが本プログラムで、死の舞踏、カルメン変奏曲、結婚行進曲がアンコールピースだったと思われます。
posted by Murakami at 23:29| Comment(0)
| 演奏
2021年01月01日
1989年8月10日ラ・ロック・ダンテロン音楽祭での録音
新年早々ですが、スルタノフの未公開録音が発見されました。
ヴァン・クライバーンコンクール優勝後、丁度20歳になりたての1989年8月10日に、フランスのラ・ロック・ダンテロン音楽祭でリサイタルを行っていますが、その時のラジオ録音が公開されました。
演奏曲目は、以下です。
Mozart: Piano Sonata No. 10 in C major, K. 330
Chopin: Piano Sonata No. 3 in B minor, Op. 58
Rachmaninoff: Étude-Tableau in E-flat minor, Op. 39, No. 5
Prokofiev: Piano Sonata No. 7 in B-flat major, Op. 83
Liszt: Mephisto Waltz No. 1, S. 514
音楽祭の記録が記載されたこちらのサイトを見ると、ひょっとすると、もともとはモーツァルトではなくバッハの予定だったのかもしれません。そうすると時期的にイタリア協奏曲が予定されていたのかもしれません。このコンサートの開始時間は21:30と記載がありますので、夏の音楽祭らしく遅い時間だったようです。
http://www.festival-piano.com/fr/le-festival/editions-passees/edition-1989.html
ちなみに、録音には含まれていませんが、この日のアンコールは、ショパンの小犬のワルツと革命のエチュードを弾いています。このリサイタル全体として、フランスの新聞のレビューでも高評価をもらっています。
会場のParc du Château de Floransは、おそらくこんなところだと思います。
ヴァン・クライバーンコンクール優勝後、丁度20歳になりたての1989年8月10日に、フランスのラ・ロック・ダンテロン音楽祭でリサイタルを行っていますが、その時のラジオ録音が公開されました。
演奏曲目は、以下です。
Mozart: Piano Sonata No. 10 in C major, K. 330
Chopin: Piano Sonata No. 3 in B minor, Op. 58
Rachmaninoff: Étude-Tableau in E-flat minor, Op. 39, No. 5
Prokofiev: Piano Sonata No. 7 in B-flat major, Op. 83
Liszt: Mephisto Waltz No. 1, S. 514
音楽祭の記録が記載されたこちらのサイトを見ると、ひょっとすると、もともとはモーツァルトではなくバッハの予定だったのかもしれません。そうすると時期的にイタリア協奏曲が予定されていたのかもしれません。このコンサートの開始時間は21:30と記載がありますので、夏の音楽祭らしく遅い時間だったようです。
http://www.festival-piano.com/fr/le-festival/editions-passees/edition-1989.html
ちなみに、録音には含まれていませんが、この日のアンコールは、ショパンの小犬のワルツと革命のエチュードを弾いています。このリサイタル全体として、フランスの新聞のレビューでも高評価をもらっています。
会場のParc du Château de Floransは、おそらくこんなところだと思います。
新年早々素晴らしいプレゼントになりました。レパートリとして新しいものはありませんが、全ての曲に、新鮮さを感じる演奏です。お楽しみ下さい。
posted by Murakami at 22:49| Comment(0)
| 演奏
2019年12月18日
音源を判定する
先日YouTubeを歩き回っていると、ふと以下の録音を見つけました。
この録音、確かに2ページ目のところで、スルタノフの有名な内声弾きを行っているのですが、何回聞いても、私にはどうもスルタノフが弾いている気がしません。
そもそも情報として、1989年に17歳ではないというのもありますし、"SUPER RARE"としているのも怪しいです。
一方で、こちらはスルタノフが演奏した録音です。
もちろんライブの熱気もありますが、スルタノフらしい躍動感やリズムの取り方にあふれていると思います。
ふと気になって、詳しそうなロシア人2名に聞いてみましたが、彼らもスルタノフの録音ではない、といいます。
皆さんはどのように思いますか?お時間があったら、上の2つを聞いてみて下さい。
この録音、確かに2ページ目のところで、スルタノフの有名な内声弾きを行っているのですが、何回聞いても、私にはどうもスルタノフが弾いている気がしません。
そもそも情報として、1989年に17歳ではないというのもありますし、"SUPER RARE"としているのも怪しいです。
一方で、こちらはスルタノフが演奏した録音です。
もちろんライブの熱気もありますが、スルタノフらしい躍動感やリズムの取り方にあふれていると思います。
ふと気になって、詳しそうなロシア人2名に聞いてみましたが、彼らもスルタノフの録音ではない、といいます。
皆さんはどのように思いますか?お時間があったら、上の2つを聞いてみて下さい。
posted by Murakami at 21:36| Comment(3)
| 演奏
2019年10月13日
スルタノフ編 "I love you"
少し詳しいスルタノフファンであれば、スルタノフが尾崎豊の楽曲を演奏して"Jewel"というCDにしていることをご存知かと思います。この中には、名曲 "I love you" など、合計13曲が収録されていて、YouTubeでも一部は聴けますし、日本のみならず海外のスルタノフファンからも注目されていました。
この中で、その代表作 "I love you" が、先日行われたスルタノフ生誕50周年記念コンサートで山口雅敏さんが採譜して初演されました。その時の映像がありますので、皆さんと共有したいと思います。
楽譜があれば弾かれるものでして、この動画の公開からまもなくして、以下のような動画もPTNAのチャンネルで公開されています。
答え合わせのようですが、スルタノフ本人による演奏は、こちらになります。当初は楽譜もないものでしたが、見事な再現だと思います。
このCDですが、昔は入手が難しくオークションなどで手に入れていました。私も2回ほど購入して、1枚はポーランドのスルタノフ研究家のMarta Polanskaさんにお送りしました。今では、Amazonなどでも中古品を大変お安く買えるようです。


この話には続きがあります。2004-2005年頃、私が運営していた当時のスルタノフの応援ページにNY在住のある方から以下のような書き込みがありました。(一部固有名詞マスキングしました)
この書き込みをきっかけとして、私も、ライナーノーツを書かせて頂きまして、商品になる予定のDVDも視聴させて頂きました。手元にそのDVDがありますが、そこには、スタジオでコード譜のような楽譜を見ながら、編曲を楽しみながらリハーサルをするシーンや、本番テイクのシーンなどが映っています。残念ながら、おそらくその後何かの事情で発売はされなかったのだと思います。
このDVDを頂くにあたり、守秘義務契約自体は結局結ばなかったのですが、それ相応のお約束をしたので、親しい人にも見せず私の手元でお蔵入りになっています。
Jewelは音源だけだったので、本当にスルタノフが弾いているのか、という疑問もあるかと思いますが、間違いなく本人が演奏したものだと断言できるものです。
ジャケットまで作られていて、このようなものになりそうでした。一応ノイズをかけてあります。

以下はほんの一部ですが、私も、このような感じで結構長めのテキストを書いていました。いつかどこかで使えればと思います。

この中で、その代表作 "I love you" が、先日行われたスルタノフ生誕50周年記念コンサートで山口雅敏さんが採譜して初演されました。その時の映像がありますので、皆さんと共有したいと思います。
楽譜があれば弾かれるものでして、この動画の公開からまもなくして、以下のような動画もPTNAのチャンネルで公開されています。
答え合わせのようですが、スルタノフ本人による演奏は、こちらになります。当初は楽譜もないものでしたが、見事な再現だと思います。
このCDですが、昔は入手が難しくオークションなどで手に入れていました。私も2回ほど購入して、1枚はポーランドのスルタノフ研究家のMarta Polanskaさんにお送りしました。今では、Amazonなどでも中古品を大変お安く買えるようです。
この話には続きがあります。2004-2005年頃、私が運営していた当時のスルタノフの応援ページにNY在住のある方から以下のような書き込みがありました。(一部固有名詞マスキングしました)
先程のメールにて案内すれば良かったのですが、皆様に宣伝というか御報告が有ります。
1997年にテイチクから発売された『アレクセイ・スルタノフ/尾崎豊楽曲集「Jewel」』
を、リマスタリングCD+1997年ダラスでの録音風景の映像DVDを本年12月頃に発売させて
戴くことになりました。今、NYにてリマスタリングとDVDマスターを制作中です。
日本でのレコード会社はほぼ決定しておりますが、発売日に多少の変更が有ると思いますので、
最終決定後皆様に報告させていただきます。
価格は、CD+DVDの2枚組で3,800円を予定しています。DVDの映像は2〜30分位ですが、「Jewel」のリハーサルで、初めての楽曲に挑戦するスルタノフ氏のリアルな姿が印象的です。
また、スルタノフ氏の奥様から写真の提供もさせて戴き、DVDには映像の他に写真館のようなトラックも用意致しました。
さて、当サイトの管理者の方とはお話をさせて戴いてはおりませんが、このサイト経由での購入希望の方には、割引や先行発売等の特典を考えております。
当サイトの管理者の方とは面識も無く、断わりも無しに、宣伝まがいのことをしでかし、失礼を致しております。ファンの皆様へ一刻も早くお伝えしたく、このような書き込みをしたことをお許し
下さい。
株式会社XXXXXXXXX
(弊社のサイトは現在制作中です。スルタノフ氏のCD+DVD発売時に、オープンする予定です。)
プロデューサー XXXXXXXX
この書き込みをきっかけとして、私も、ライナーノーツを書かせて頂きまして、商品になる予定のDVDも視聴させて頂きました。手元にそのDVDがありますが、そこには、スタジオでコード譜のような楽譜を見ながら、編曲を楽しみながらリハーサルをするシーンや、本番テイクのシーンなどが映っています。残念ながら、おそらくその後何かの事情で発売はされなかったのだと思います。
このDVDを頂くにあたり、守秘義務契約自体は結局結ばなかったのですが、それ相応のお約束をしたので、親しい人にも見せず私の手元でお蔵入りになっています。
Jewelは音源だけだったので、本当にスルタノフが弾いているのか、という疑問もあるかと思いますが、間違いなく本人が演奏したものだと断言できるものです。
ジャケットまで作られていて、このようなものになりそうでした。一応ノイズをかけてあります。

以下はほんの一部ですが、私も、このような感じで結構長めのテキストを書いていました。いつかどこかで使えればと思います。

posted by Murakami at 11:03| Comment(0)
| 演奏