2019年08月12日

ピアニストの紹介 (2) 江本 純子さん

8/31のスルタノフ記念コンサートで演奏するピアニスト紹介、第2弾は、江本純子さんです。

江本さんとスルタノフについては、こちらを読んで頂く、本人の思いがよく理解出来ると思います。
ロシア音楽へのきっかけ
ここにある通り、モスクワ音楽院にも短期留学されており、スルタノフの先生である、ナウモフ先生のレッスンも受講されたことがあると聞いています。

また、雑誌「ショパン」2018年3月号では、ロシア特集の中で、スルタノフとのツーショット写真が紹介されています。(この号のスルタノフの部分の記事を書いたのは、日高志野さんですが)
2017年にスルタノフ家で行われた、プロフパーティにも参加されていて、スルタノフのお母さまと大変仲良くお話されていました。

今回のコンサートではラフマニノフのピアノソナタ第2番を演奏されます。スルタノフも得意としていたレパートリですね。


もし事前の予習として、楽譜を見ながら勉強するなら、こちらがお勧めです。



このソナタには、原典版、改訂版、ホロヴィッツ版と、いろいろな版がありますが、それを理解するために、こちらの論文を一読しておくと、コンサートがより楽しくなると思いますのでご紹介しておきます。なお、執筆者は、今回のコンサートの出演者の1人、山口雅敏さんです。
ラフマニノフのピアノソナタ 第2番 変ロ短調 作品36における原典版(1913年)と改訂版(1931年)との比較,及びホロヴィッツ版の作成と考察

江本さんは、ラフマニノフの研究も熱心にされていて、ラフマニノフの別荘があることで有名なイワノフカも訪問されています。その内容はムジカノーヴァに寄稿されています。(イワノフカについては、同じく、今回のコンサートの出演者の1人、日高志野さんも訪問レポートされています)

また、江本さんは、ロシアのピアノ教育についても深く研究されており、ニコラーエフ、ミリチ、アルトボレフスカヤなどの教本を筆頭として、多大な教本コレクションと知識で、熱心に活動されています。
例えば、こんなレポートがありました。
今年はチャイコフスキーコンクールも聴きにいかれており、ムジカノーヴァ8月号にそのレポートを寄稿されています。

カプースチンについても、大変詳しく精力的に活動されていますが、今回のコンサートでは演奏予定はなかったようです。


スルタノフ50周年記念をお祝いするのに、何とも相応しいピアニストですね!スルタノフはもちろんのこと、ラフマニノフやロシアピアノ教育にご興味のある皆様、是非遊びにいらして下さい。
posted by Murakami at 00:17| Comment(0) | コンサート

2019年08月11日

ピアニストの紹介 (1) 今泉 響平さん

8/31のスルタノフ記念コンサートで演奏するピアニストたちを、このコンサートの視点からご紹介していきます。

あいうえお順で、一人目は今泉響平さんです。
今泉さんは、当支援会主催の Tribute to Sultanov コンサートに何度も出演し、スルタノフのレパートリや、スルタノフ編などを中心に演奏しているので、ご存じの方も多いかと思います。
モスクワ音楽院では、オフチニコフ先生に師事されておりました。オフチニコフ - ナセトキン - ナウモフというラインですので、スルタノフが学んだナウモフ先生の影響を受けています。オフチニコフ先生と勉強された、モスクワ音楽院の29番教室は、スルタノフがナウモフ先生と勉強した伝統の教室でもあり、そんな中で勉強されてきました。もちろん、スルタノフ家のプロフも経験済です。

最近では「ヴラディミール・ホロヴィッツ編曲集」というCDをリリースされましたが、こちらは、ラフマニノフのソナタ2番とメフィストワルツのスルタノフ版が入っており、今泉/スルタノフ/ホロヴィッツファン必聴です。

今回のコンサートでは、少し変化球で、ショパンのノクターンの8番や、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌを演奏される予定ですが、モスクワ流ならではの、メロディーラインが聴けることかと思います。歌うメロディは、ロシアピアニズムの大きな特徴の1つですので、そういう視点で鑑賞されるのも面白いと思います。また、一覧には記載されていませんが、スルタノフに大きく影響を受けた、熱い曲目も含まれると思いますのでお楽しみ頂けると思います!
ファンサービスも積極的なので、ロシアやモスクワ音楽院、演奏などについて、いろいろとお話してくれるので、話しかけてみて下さい。

以下はコンサートとは関係ないですが、YouTubeにアップされている革命のエチュードのご紹介です。

こちらが、スルタノフが弾く革命ですが、聞いてみるとその影響が理解できると思います。
posted by Murakami at 00:24| Comment(0) | コンサート

2019年08月03日

Tribute to Sultanov 特別版 〜スルタノフ生誕50周年記念コンサート〜を開催します

今年はスルタノフにとって生誕50周年のメモリアルイヤーになります。
これまでもいろいろと記念コンサートをやってきましたが、今回はスルタノフに関連するピアニストを集め、よりお祭り的なコンサートを開催してみることにしました。

20190831.jpg

折角のお祭りですので、昼の部と夜の部に分けて、開催してみたいと思います。
ご興味ある方は、是非このお祝いイベントにご出席ください!

<夜の部>
日時: 2019年8月31日(日) 17:30 開場 18:00開演

出演
ピアノ:今泉 響平、江本 純子、日高 志野、伊賀あゆみ&山口雅敏デュオ
トーク:村上 雄介
主催: アレクセイ・スルタノフ支援会
後援:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)、響企画、MPM企画
会場: ルーテル市ヶ谷ホール
チケット: 前売り:3,500円 当日:4,000円 全席自由

チケット申し込み専用サイト:PC http://bit.ly/2Gx9Oh0 / モバイル http://bit.ly/2YxUuLa
お問い合わせ: concert@alexeisultanov.jp
http://www.alexeisultanov.jp/concert/20190831.html

プログラム:
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第4番 ハ短調 Op.43より第3楽章
ラフマニノフ: ヴォカリーズ Op.34-14
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36
ショパン:ノクターン 第13番 ハ短調 Op.48-1
ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
ショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調


曲目・曲順が変更になる場合がございます。

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<昼の部>
スルタノフを敬愛する学生を中心としたコンサート

曲目:
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83 「戦争ソナタ」


特別ゲスト
山口紺碧(モスクワ音楽院研究科)
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36

12:30 開場 13:00開演
チケット:500円 (当日券のみ) 全席自由
posted by Murakami at 23:16| Comment(0) | コンサート

2019年07月29日

8/31(土)のスルタノフ記念コンサートについて

2019年8月31日(土)に、スルタノフ生誕50周年を記念したコンサートを開催いたします。場所は市ヶ谷にある、ルーテル市ヶ谷になります。現在、最終調整中で、近日中にご案内出来ると思います。

今回は第1部(13:00予定)と第2部(18:00予定)の2部構成を考えており、1部ではスルタノフを敬愛する学生を中心としたコンサート、2部はスルタノフに影響を受けたプロのピアニストによるコンサートという内容を考えています。

そこで、その日演奏されそうな曲目から、スルタノフの演奏を少しご紹介してみたいと思います。

まずは定番ですが、ショパンのノクターン。スルタノフのレパートリにショパンのノクターンは2曲+1くらいありますが、この13番は有名ですね。


バラード4番も誰かが演奏するのではないかと思います。スルタノフはバラード1番も弾いていますが、4番のほうがトレードマークというかんじですね。


ロシアものも得意にしていましたね。スクリャービン、プロコフィエフ、などありますが、こちらの動画はラフマニノフのソナタです。ホロヴィッツ版というかスルタノフ版というか。


スルタノフ自身はあまりバッハを弾きませんが、こういう記念コンサートでバッハを弾くと、天国と通信出来そうです。


おまけです。


もちろん、スルタノフのレパートリに入っていなかったけど、きっと喜ぶだろうという音楽もたくさん飛び出ると思います。

是非、8/31(土)は、スルタノフの生誕50周年のお祝いに、ルーテル市ヶ谷にお越し下さい。
posted by Murakami at 00:14| Comment(2) | コンサート

2019年06月22日

日高志野さんのタシケント公演のご紹介

先日こちらのブログでもご紹介した通り、6/19 にウズベキスタンのタシケントで、日高志野さんがソリストとして、モーツァルトのピアノ協奏曲を演奏致しました。

スルタノフの出身地、タシケントには、今もスルタノフに関係のある人が住んでいます。ご両親やご家族はモスクワに住んでいますが、従姉はタシケントに住んでいますし、ポポヴィチ門下同門のピアニスト、タミーラ・サリムジャーノヴァの母親もウスペンスキー音楽学校で教えられています。当支援会からも、今回日高さんがスルタノフに敬意を込めた演奏をするのでよろしくお伝えしていたところでした。ロンドンに住み、現在丁度チャイコフスキーコンクールのヴァイオリン部門に伴奏で参加しているタミーラも、今回の演奏会や私たちの精力的な活動をサポートしてくれています。

この演奏会のテーマは何と言っても、スルタノフ7歳のデビュー曲であり、大人になってからも録音が残っている、モーツァルトのピアノと管弦楽のためのロンドニ長調。

9:00あたりからカデンツァが始まります。さてこの動画の解説には何も書いてありませんが、よくスクロールしてみると
「Alexei did compose this cadenza」
というコメントがあります。この1分弱の短いカデンツァは、何とも珍しいスルタノフ自作のカデンツァであることがわかります。

さて、今回の日高さんのコンサートですが、実は非公式に動画があることがわかりました。残念ながら登場シーンや冒頭がカットされていますが、その後は最後まで全て収録されています。以下の動画の前半部分になります。

これを見てみると、何とも見事にリスペクトをもって、スルタノフのカデンツァが確実に再現されているのがおわかり頂けますでしょうか。もちろん全体的にも集中された素晴らしい演奏で、コンサートは大成功に終わったことも動画からわかります。

日高さんは今回のタシケント公演で、スルタノフの幼馴染と仲良くなられて、いろいろお話をされたそうです。スルタノフコミュニティとしては、これまでも、ロシアやポーランドと親しくして参りましたが、今回をきっかけにタシケントの方々とも、継続的に交流が出来ればよいと思います。
posted by Murakami at 21:14| Comment(0) | コンサート