2018年04月29日

スルタノフのコンサート履歴の詳細

スルタノフのコンサート履歴について、日本公演の詳細については、当ホームページのプロフィールページの中の「来日記録」にてご紹介してきました。こちらを見て頂ければ、1991年、1996年、1997年、1999年の4回の来日公演の状況が、曲目付きでどういう形であったかがわかると思います。

では、世界中をどう演奏活動していたか、というと、スルタノフの弟のセルゲイ氏が作成された大変素晴らしいサマリーがあります。ロシア語のサイトなのですが、このコンサート履歴ページは英語で書かれており、多くの方にご理解頂けると思います。以下のページになります。

Архив | Сайт памяти Алексея Султанова

ここに掲載されている履歴は 1989年-1998年までの内容で、期間が限定されているのですが、非常に細かいレベルで日々の活動の内容が網羅されています。特に、クライバーンコンクール終了後からショパンコンクールまでの間の活動は、コンクール優勝者としての演奏ツアー、さらに複数レコーディングが行われたという程度しか知られていませんでしたが、このページを見ればコンサートや録音などほぼ全ての活動を確認することが出来ます。
例えば、重要な日付として、スルタノフがニューヨークでホロヴィッツと出会ったという歴史的な日は、1989年7月27日であるとはっきりと記載されています。
日本人にとって気になるところでは、例えば 1997年10月4日に、ダラスで尾崎豊のピアノアルバムをレコーディングしていることもわかります。


スルタノフがどのような演奏旅行を行ってきたかの詳細が気になる方は、是非アクセスしてみて下さい。
新しい気づきがいろいろとあると思います。
posted by Murakami at 17:19| Comment(0) | コンサート

2018年04月18日

フォートワースで Alexei Sultanov Tribute Concert が開かれます

2018年5月8日(火)に、テキサス州フォートワースで、スルタノフの記念コンサートが行われるとのことですので、ご紹介致します。

Alexei Sultanov Tribute Concert with Cellist Dace Sultanov & Organist Peggy Graff - First United Methodist Church of Fort Worth

Cellist Dace Sultanov & Organist Peggy Graff となっておりますが、チェリストの Dace さんは、日本でも何度か演奏会を開かれて有名なスルタノフ夫人です。ホロヴィッツのモスクワ公演でのスルタノフとの有名な出会いの話からも想像出来るように、モスクワ音楽院でチェロを勉強されたチェリストです。スルタノフと2人で共演するコンサートの話なんかも、1990年代にあったようです。

共演のオルガンのPeggy Graffさんは、オルガンとピアノを専門にされる音楽家で合唱の分野でも活躍されているようです。ご主人様が教会で牧師をされていることから、教会音楽でもご活躍のようで、今度の演奏会も教会で行われるようですからきっと素晴らしいコンサートになることでしょう。

コンサートの開催地のフォートワースは、スルタノフがクライバーンコンクールで優勝した地でもあり、ホストファミリーのWilcox夫妻を筆頭に多くの方々から愛されて暮らした地です。いまだにDaceさんはスルタノフが購入してくれた、という家に住んでいます。

素晴らしい演奏会となり、スルタノフの力強い魂がよみがえる、そんなコンサートとなることを日本からお祈りしましょう。もちろん、テキサス州にいらっしゃるかたは是非応援に行ってあげて下さい!
posted by Murakami at 23:19| Comment(0) | コンサート

2018年01月20日

1989年ポートランドでのコンサート情報

インターネットでは、時に本当に貴重な情報が見つかることがあります。
本日ご紹介するのは、1989年10月8日(日)に、スルタノフがポートランド州立大学でのコンサートをした時のプログラム情報です。

Sultanov Program − Portland Piano International
画像をクリックすると、当日のプログラムが見れて面白いです。直筆のサインも見れます。

この日のプログラムは以下になっています。
ハイドン  :ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-49
ショパン  :スケルツォ第2番 嬰ハ短調 op.31
スクリャービン:ソナタ第5番 op.53
リスト    :メフィスト・ワルツ
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83

1989年というのは、ヴァン・クライバーンに優勝した年でもありますが、上記プログラムは、スクリャービンのソナタ5番を除き、コンクールで弾いたプログラムとほとんど重なります。また、そのスクリャービンも 1986年の時には既にレパートリに持っていますので、弾きなれたプログラムだったと思います。
参考:1989年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール

今、日本でスルタノフ・トリビュートでメフィスト・ワルツを弾く時は、リスト=ブゾーニ=ホロヴィッツ、や、スルタノフ編といった文字がついてますが、スルタノフ自身は特にそういうのを付けずに弾いていた、ということもわかります。

さて、このプログラムノートの中では、コンクールが19カ国38人からなるものだったことや、現在モスクワ音楽院の2年生であること、スルタノフはコンクール中聴衆のために弾いていたという証言、その年の10月18日にはコンクールの特別番組がPBSで放映されること、また NBCの Today Show や John Carson の Tonight Show、David LettermanのLate Night に出演したこともわかります。さらには、ジャズやロックを好み、テコンドー黒帯であることも記載されています。
しかし、この中でも特に興味深いのは家族構成に関する以下の記述です。
His 12-year-old brother is also a gifted pianist.

さて、この弟とは、もちろん現在日本によく来日するセルゲイ・スルタノフ氏のことであり、当時から彼も才能あるピアニストだと認識されていたことがわかります。

この時期の演奏はコンクールのライブ録音や、同じ年のポゴレリッチ・フェスティバル、さらには翌年のカーネギー・ホールのデビューコンサートなど、比較対象なものは残っていますが、この日はいったい、どんなコンサートだったのか、興味深いですね。
posted by Murakami at 23:36| Comment(0) | コンサート