スルタノフファンでしたら、こちらの YouTube ページにはお世話になっていると思いますし、チャンネル登録もされているかもしれません。
https://www.youtube.com/user/Wolfgang527
このチャンネルのオーナーは、ロシアのピアニスト、アンドレイ・デニセンコさんです。
デニセンコ氏は、浜松や仙台のコンクールに参加したことから日本人にも名前を知られていますし、2019年には当支援会主催で東京でリサイタルも行いました(その時の報告エントリ)。
さて、この度デニセンコさんが、オンラインでレッスンを開始したという情報が入りましたので、早速試しに受講してみましたのでご報告いたします。
このレッスンサイトは、同じく日本にコンクールに来ていたPhilipp Scheucher氏が中心になって運営しています。私も仙台で会話しましたが、とてもいい人でしたし、信頼出来ます。
デニセンコさんのレッスンページはこちらです。
https://musizi.com/en/andrey-denisenko/
流れは以下となります。
1. まずはユーザー登録する(ユーザーIDとパスワードなど)
2. 気になる講師のページから、レッスン希望時間を選択する
3. クレジットカードなどを使って送金する
4. Zoom の URLが送られてくる
5. 時間になったら Zoom に入ってレッスン開始
普通の Zoom を使ってのレッスンとも言えますが、海外とのレッスンでクレジットカードが使えるのは大変便利です。
レッスン時間は30分単位になっています。お値段は一律 36.9ユーロ(2021年5月現在)で、オンラインとしてはそこそこですが、一流のレッスンを体験する価値はあると思います。
今回は、ショパンのワルツ Op.64-2 を受講してみました。30分という短い時間ですが、多くのお手本を弾きながら(美しい)、以下のようなアドバイスを頂きました。
1. 繰り返しが多い中で、どのように変化を作るか。(音量、ペダルの使い方、内声などなど)
2. 休符の取り方
3. 長い音符をどう伸ばすか、ペダルとの兼ね合い
4. エコーの感じ方
5. 流れる八分音符の練習方法(タミーラ先生と同じことを言っていた)
6. トリオの左手の半音階を美しく弾くための練習方法(ヴィルサラーゼ直伝)
7. ラフマニノフの録音からのアドバイス
デニセンコ先生は英語、ドイツ語、ロシア語が出来ますが、今回は英語で見て頂きました。
お互いにノンネイティブですから、シンプルな表現だけで伝えあいますし、案外意思疎通は出来ると思います。もし、予約やレッスンまでのフローで言語に不安がある方は私もお手伝い出来ると思うので、お知らせ下さい。レッスン時間も、お互いに交渉は出来るようです。なお時差は夏時間だと7時間です。いずれにしても、日本時間では夕方以降になると思います。私は深夜に受講しました。
オンラインレッスンですので各種制限はありますが、ビデオ環境は、私のオンラインレッスン受講の経験からすると、よいほうだと思います。
レッスン室はこんなかんじです。ヨーロッパ的なお部屋で素敵なレッスンになることでしょう。是非一度お試し下さい!
2021年05月07日
アンドレイ・デニセンコ先生のオンラインレッスン
posted by Murakami at 23:05| Comment(0)
| お知らせ
2020年07月04日
アレクセイの噴水
スルタノフ夫人が「アレクセイの噴水」をフォートワースに作りたい、と長年言っていたことは有名な話ですが、その夢がついに叶ったと言えます。
フォートワースにあるギャラリー "Studio 101"から、スルタノフ夫人に対して噴水が献呈されました。
このギャラリーは今年の7月にオープン予定で現在準備中ですが、2020年6月30日、すなわちスルタノフ没後15周年となるこの日に献呈されたようです。
この時の状況については、Studio 101さんのブログにたくさん写真があります。
For Dace who inspires love.
美しい写真と共に、ギャラリーでチェロを弾くDaceさんの動画も投稿されていますので、是非ご覧になって下さい。
Studio 101さんのFacebookの投稿を見ると、2020年4月22日時点ではまだなかった噴水が、5月2日の写真では存在するのがわかります。夜は光があたって美しいですね。
この Studio 101さんのブログの最初の投稿がこちらですが、この時からチェロを持ったスルタノフ夫人が登場しており、良好な関係が築かれていたということがわかります。2016年くらいから計画はあり、2019年に今の建物が売却されていたのを見て、プロジェクトが動き出したようですね。
Everybody's Place
https://studio101fortworth.wixsite.com/gallery/post/it-s-all-about-change
スルタノフ夫人の噴水の話は2019年のコンサートでもお話されていました。
この動画の 3:40 あたりからその話になっています。蓮の花で噴水を飾りたいという考えのようでした。
以下のブログでもご紹介しました。
テキサスで開催されたAlexei Sultanov Tribute Concert
http://blog.alexeisultanov.jp/article/185950356.html
今回の噴水は、突然のプレゼントであったようで、元の計画とはまた別の線かもしれませんが、ともあれ1つ大きな夢がかなったことは事実です。
いつか訪れてみたいですね!
フォートワースにあるギャラリー "Studio 101"から、スルタノフ夫人に対して噴水が献呈されました。
このギャラリーは今年の7月にオープン予定で現在準備中ですが、2020年6月30日、すなわちスルタノフ没後15周年となるこの日に献呈されたようです。
この時の状況については、Studio 101さんのブログにたくさん写真があります。
For Dace who inspires love.
美しい写真と共に、ギャラリーでチェロを弾くDaceさんの動画も投稿されていますので、是非ご覧になって下さい。
Studio 101さんのFacebookの投稿を見ると、2020年4月22日時点ではまだなかった噴水が、5月2日の写真では存在するのがわかります。夜は光があたって美しいですね。
この Studio 101さんのブログの最初の投稿がこちらですが、この時からチェロを持ったスルタノフ夫人が登場しており、良好な関係が築かれていたということがわかります。2016年くらいから計画はあり、2019年に今の建物が売却されていたのを見て、プロジェクトが動き出したようですね。
Everybody's Place
https://studio101fortworth.wixsite.com/gallery/post/it-s-all-about-change
スルタノフ夫人の噴水の話は2019年のコンサートでもお話されていました。
この動画の 3:40 あたりからその話になっています。蓮の花で噴水を飾りたいという考えのようでした。
以下のブログでもご紹介しました。
テキサスで開催されたAlexei Sultanov Tribute Concert
http://blog.alexeisultanov.jp/article/185950356.html
今回の噴水は、突然のプレゼントであったようで、元の計画とはまた別の線かもしれませんが、ともあれ1つ大きな夢がかなったことは事実です。
いつか訪れてみたいですね!
posted by Murakami at 12:09| Comment(0)
| お知らせ
2019年11月17日
ホロヴィッツ 全録音をCDで聴く
「ホロヴィッツ 全録音をCDで聴く」という新刊が発売されました。その名の通り、ホロヴィッツの全録音について、その演奏や音質についてと、著者の感想・意見などが書かれていて、大変興味深い内容になっています。章の間にはちょっとしたコラムがあり、いずれも興味深いのですが、スルタノフファンとしては、「ホロヴィッツを知る4 作曲と編曲」が是非知っておくべき情報満載です。スルタノフがレパートリとしてきた、ホロヴィッツの各種録音の解説もありますし、また、巻末の全録音リストを見ると、この曲は弾いてみたのかな、など想像も膨らみます。
全録音の解説があるため当然ではありますが、1986年のモスクワ公演についても細かい記載があり、そのプロジェクトがどのように進行したか、から、モスクワでの公演がどのようなものであったかの詳細が記載されています。どれくらい詳細か、というと、コンサートに潜り込んだスルタノフ夫妻の話まで入っているほどです。
さらには、晩年のホロヴィッツが、若きクレショフやスルタノフと、どのように接したかのかについても、記載されています。当ブログでも、スルタノフ側の視点から、ホロヴィッツとの接点をご紹介したことがありましたが、ホロヴィッツの人生の時間軸で見ていくと、こちらもまた面白いです。
全500ページの力作で、スルタノフの書籍と同じく、アルファベータブックス社から出版されています。
ご興味ある方は、是非読んで頂くと、いろいろと興味深いことが学べると思います。
スルタノフが生きていたら、熱狂的なホロヴィッツファンの1人として、きっとこの書籍を手にしていたことでしょう!
以下は当ブログで過去に紹介してきた、スルタノフとホロヴィッツに関するお話です。こちらも、ご興味あればご覧ください。
スルタノフとホロヴィッツ(妻 Daceとの出会い編)
スルタノフとホロヴィッツ(ご対面編)
スルタノフとホロヴィッツ(ホロヴィッツのピアノ編)
スルタノフとホロヴィッツ(ホロヴィッツ編を弾く)
スルタノフの演奏に見るホロヴィッツの影響(モーツァルト)
スルタノフの演奏に見るホロヴィッツの影響(モーツァルト)その2
スルタノフとホロヴィッツ(番外編)
全録音の解説があるため当然ではありますが、1986年のモスクワ公演についても細かい記載があり、そのプロジェクトがどのように進行したか、から、モスクワでの公演がどのようなものであったかの詳細が記載されています。どれくらい詳細か、というと、コンサートに潜り込んだスルタノフ夫妻の話まで入っているほどです。
さらには、晩年のホロヴィッツが、若きクレショフやスルタノフと、どのように接したかのかについても、記載されています。当ブログでも、スルタノフ側の視点から、ホロヴィッツとの接点をご紹介したことがありましたが、ホロヴィッツの人生の時間軸で見ていくと、こちらもまた面白いです。
全500ページの力作で、スルタノフの書籍と同じく、アルファベータブックス社から出版されています。
ご興味ある方は、是非読んで頂くと、いろいろと興味深いことが学べると思います。
スルタノフが生きていたら、熱狂的なホロヴィッツファンの1人として、きっとこの書籍を手にしていたことでしょう!
以下は当ブログで過去に紹介してきた、スルタノフとホロヴィッツに関するお話です。こちらも、ご興味あればご覧ください。
スルタノフとホロヴィッツ(妻 Daceとの出会い編)
スルタノフとホロヴィッツ(ご対面編)
スルタノフとホロヴィッツ(ホロヴィッツのピアノ編)
スルタノフとホロヴィッツ(ホロヴィッツ編を弾く)
スルタノフの演奏に見るホロヴィッツの影響(モーツァルト)
スルタノフの演奏に見るホロヴィッツの影響(モーツァルト)その2
スルタノフとホロヴィッツ(番外編)
posted by Murakami at 23:14| Comment(1)
| お知らせ
2019年09月14日
ロシアで新しくスルタノフ本が出版されました
スルタノフに関連する本というと、世界に先駆け日本でも出版されましたが、スルタノフ生誕50周年を記念して、ロシアでもスルタノフに関する本が出版されました。
もちろんロシア語ではありますが、「Вспоминая Алексея Султанова(アレクセイ・スルタノフの思い出)」という本で、写真付きの120ページの本になります。音楽評論家たちの声や、知人やファンからの声、力強い闘病生活などについてが記載されています。著者はMikhail Muzalevskyさんと、E. V. Muzalevskayaさんです。
こちらから購入出来ます。
http://www.hamlet.ru/?view=item&id=31180
もちろんロシア語ではありますが、「Вспоминая Алексея Султанова(アレクセイ・スルタノフの思い出)」という本で、写真付きの120ページの本になります。音楽評論家たちの声や、知人やファンからの声、力強い闘病生活などについてが記載されています。著者はMikhail Muzalevskyさんと、E. V. Muzalevskayaさんです。
こちらから購入出来ます。
http://www.hamlet.ru/?view=item&id=31180
posted by Murakami at 10:18| Comment(0)
| お知らせ
2019年05月12日
「スルタノフ版」入りのCD発売のお知らせ
以前、「スルタノフ編を弾くピアニスト」というタイトルで、スルタノフに影響されて演奏する現代ピアニストの紹介をしました。
当会で主催する「Tribute to Sultanov」コンサートシリーズにも出演する、スルタノフ研究を専門とするピアニストの今泉響平さんですが、最近オフィシャルページの作成にあわせて、CDもインターネットで購入できるようになっています。
Discography - 今泉響平OFFICALSITE
特にスルタノフファンにとっては、
- ラフマニノフ=ホロヴィッツ(スルタノフ版):ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36
- リスト=ブゾーニ=ホロヴィッツ(スルタノフ版):メフィストワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」S.514
の2曲が興味深いです。例えばメフィストワルツの例のところは、3度で演奏されているか、など、是非お手にとって確認してみて下さい。
これまで、何名かのピアニストによって、「スルタノフ編」とよばれる作品が演奏されてはきましたが、このように録音という形でリリースされるのは、本人以外でも世界で最初ではないかと思います。
当会で主催する「Tribute to Sultanov」コンサートシリーズにも出演する、スルタノフ研究を専門とするピアニストの今泉響平さんですが、最近オフィシャルページの作成にあわせて、CDもインターネットで購入できるようになっています。
Discography - 今泉響平OFFICALSITE
特にスルタノフファンにとっては、
- ラフマニノフ=ホロヴィッツ(スルタノフ版):ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36
- リスト=ブゾーニ=ホロヴィッツ(スルタノフ版):メフィストワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」S.514
の2曲が興味深いです。例えばメフィストワルツの例のところは、3度で演奏されているか、など、是非お手にとって確認してみて下さい。
これまで、何名かのピアニストによって、「スルタノフ編」とよばれる作品が演奏されてはきましたが、このように録音という形でリリースされるのは、本人以外でも世界で最初ではないかと思います。
posted by Murakami at 11:49| Comment(0)
| お知らせ