著者は、Fort Worth在住のJ.W. Wilsonさんで、大量の研究とインタビューを続けこの本を書きあげました。私も多少の調査にご協力させて頂きました。例えば、TVドラマ「ロングバケーション」の話があると言えば想像つくでしょうが、そんなニッチなトピックを含め、スルタノフに関わる全ての好奇心を満たしてくれる、徹底的な調査の集大成となっています。
幼い頃の話はもちろんのこと、若きDace少女の想い、ホロヴィッツのモスクワ公演、数々のコンクール、ソ連の話、関連する人々、そして最後は噴水の話まで、私が知らないことも含めて多くのことが記載されています。
ページ数は、おおよそ300ページ。サイドストーリーなどもたくさん記載されており、英語ですが読み応えたっぷりで、全スルタノフファン必読です。英語の難易度は、やや難しめですが、固有名詞を追うだけでも理解が出来ます。
日本の聴衆についても、とても好意的に書かれています。スルタノフ自身も日本で演奏することが好きであったと記載があると、とても嬉しい限りです。私たちのこの組織「日本アレクセイ・スルタノフ支援会」についても言及されています。
この本には歴史が書かれており、多くの登場人物がスルタノフに関連していたことがわかりました。スルタノフファンの皆さんもその一部です。
英語ではありますが、是非手に取って頂けると嬉しいです。

日本のAmazonでは、発売日情報などがやや古い気がしますが、購入出来ると思います。
A Final Encore: The Life, Music, and Tragedy of Alexei Sultanov, Winner of the 1989 Van Cliburn International Piano Competition
もしAmazon.comのアカウントがあれば、こちらからのほうが確実かもしれません。私は、Amazon.comから入手しました。
https://www.amazon.com/Final-Encore-Sultanov-International-Competition/dp/0875658717/
なお、著者のJ.W.Wilsonさんとは交流があり、日本のファンに届けるため、著者サイン本を入手できないか交渉中です。それも含め何らかのイベントを東京で開催出来ないか検討したいと思います。