前回のブログで簡易報告をしましたが、2024年7月28日(日)、明治神宮前のHall60にてTribute to Sultanov '24 が無事開催されました。
最大でギリギリ60名まで入れる会場ですが、スタッフ含めて合計48名が入り、美しい会場に興奮が濃縮されました。会場の響きも観客不在のリハーサルと本番では随分変わっていたように感じます。
会場では展示コーナーを設け、スルタノフの過去のコンサートのパンフレットやプログラム、関連するブックレット、そして、2022年のコンサートのプログラムとチラシなどを展示しました。
受付では、「スルタノフ ―伝説の日本ライブ」のCD販売も実施しました。
今回のコンサートのデザインは全て AnyaPlusさんによるものですが、とても美しいプログラムを作って頂きました。プログラムには、私たちからの思いを込めたメッセージと曲目紹介を書きましたが、事前にご回答頂いたアンケートからは、まだまだお伝えさせて頂きたいことが山ほどあったため、急遽配布用の補足資料を用意し、スルタノフの魅力や伝説などについてを記載しました。
今回のプログラムはカラー印刷にしてみました。
まずは開演にあたり、主催の村上から皆様にご挨拶をしました。
いつもはお誕生日である8月7日をターゲットにしているけれど、今回は主旨を変えて、クライバーンコンクール、そしてホロヴィッツとの出会いからの35周年を記念している、などをお話しました。
その後、バッハの平均律第1巻第1番を演奏しました。
スルタノフが1998年のチャイコフスキーコンクールの1次予選で弾いた曲です。
その後は、山口紺碧さんにお話して頂きました。
会場の皆様との対話式で、「XXXXされたことがある方?」とスルタノフに興味を持って頂きながら魅力を語って下さいました。
その後はスルタノフ版でのシューベルトの即興曲の演奏。きっと皆さまにとって興味深かったと思います。
2人で1曲ずつソロを弾いた後は、連弾のプログラムです。
その前に、ホロヴィッツとスルタノフのエピソードについてご紹介しました。
ホロヴィッツのコンサートでの奥様との出会いや、その後ニューヨークのアパートでの2人の出会いについてをお話しました。
その後、前のトークにも出てきたシューベルトの幻想曲を連弾しました。
これで前半は終了でしたが、皆さんにCDに興味を持っていただくために、休憩前に軽くスルタノフの演奏の特徴や魅力について、CDの中で見ることが出来るものを中心にお話させて頂きました。
この日のお客様には、スルタノフのことを初めて聞くという方もいらっしゃいましたが、多くの方にCDをお買い求めいただくことも出来ました。
後半は村上のソロから始めましたが、休憩時間にロシアのMarinaさんから「Юсуке и Ао, успеха сегодня!))))」と応援メッセージを頂いたため、私たちの活動が国際的であり、今回のコンサートについても世界中の仲間に報告する、ということを皆さんと共有してから演奏をしました。
まずは、チャイコフスキーの子供のアルバムから「朝の祈り」、そしてショパンのバラード1番を演奏しました。最後にたくさんの拍手を頂いたので、もう1曲、ホロヴィッツとスルタノフのニューヨークでの会合を記念し、ニューヨークにちなんだ小品を演奏しました。
その後は山口さんの演奏で、ショパンの華麗なる大円舞曲と、バラードの4番です。華麗なる大円舞曲の後に、拍手が起きたのは、まるでスルタノフのショパンコンクールの第2次予選のようでした。
こちらも、盛大なアンコールに応えて、ホロヴィッツを意識した曲を演奏されました。
プログラムの最後は、ホロヴィッツやスルタノフが得意とする、サンサーンスの死の舞踏です。今回は連弾版で演奏しました。
たくさんの拍手を頂きましたので、アンコールに、これもホロヴィッツを意識し、ビゼー=サラサーテのカルメン幻想曲、連弾版を演奏しました。こちらは特別なアレンジで、日本初演になりました。
多くのお客様に楽しく過ごすことが出来て、特別な1日になりました。
ご来場くださったお客様、応援して下さった世界中の仲間の皆様、本当にどうもありがとうございました!
2024年08月01日
Tribute to Sultanov '24 開催報告
posted by Murakami at 22:51| Comment(0)
| コンサート
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