2024年06月20日

ポポヴィチ先生流に練習するバラード1番

これまで2回ほど、ポポヴィチ先生流の早いパッセージの練習方法についてを書いてきました。
1. ポポヴィチ先生の練習方法
2. ポポヴィチ先生の練習方法その2

今日もタミーラ・サリムジャーノワ先生と、ショパンのバラード1番を教えて頂いていたのですが、バラード後半の難所で上記の練習方法をどう活用するかを教えて頂きました。

1つ目の停止しながら弾く練習については、シューベルトで習った時は3/4拍子の中での3連符の弾き方でした。前回はバラード1番の中の以下の音型の中で習いました。6/4拍子の中での八分音符は、6つずつでカウントします。
ballade1-4.jpg

バラード1番の難所のコーダは2/2で、かなりカウントもしずらいので、どのように練習するのかなと思いましたが、普通にまずは1拍目(赤)、次は2拍目(青)という具合に練習していけばよいようです。
拍で止まる練習は、いきなり言われてもすぐには出来ないのですが、タミーラ先生がその場でお手本を見せて下さるので、言い訳は出来ません。ポポヴィチ一門として練習します。
ballade1-2.jpg

さて、重音も多いバラード1番、前回は重音の弾き方を習いましたが、あちこちでその手法が使えると習いました。例えばこんな場所もです。最初は上の音(赤)、次に練習する時は下の音(青)という風に出来ます(この楽譜で言えば、重音の全てで実施)。この時に弾く、赤や青の音は、極力強い音で練習するのがコツなのだそうです。
さらに言えば、この左手のパッセージもそうだし、バラードの中でたびたび出てくるこういった左手の音型でも練習可能と教えて頂きました。ポポヴィチ門下生の強靭なテクニックはこういう地味な練習から生まれたんですね。
Ballade1-3.jpg

posted by Murakami at 00:55| Comment(0) | 一般
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