先日当ブログでご紹介した、Tribute to Sultanov‘22 コンサートですが、いよいよ来週の開催となりました。
東京でもここのところ感染者が増えており心配しておりますが、距離を取って頂きながら、開催させて頂こうと思います。もともと最大20席としておりますが、お席はまだ空きがありますので、ご興味があれば是非ご連絡を下さい。
Tribute to Sultanov ‘22 〜山口紺碧 & 村上雄介ジョイントコンサート〜
今月に入り、紺碧さんと何度も合わせ練習などを重ねており、来週の本番に向けて少しずつ仕上がってきました。ここで折角ですので、見どころなど、軽くご紹介したいと思います。
まずは、スルタノフの録音が残る曲目からは、スクリャービンです。
こちらはスクリャービンのソナタ5番。当日は紺碧さんが演奏されます。
1996年のワルシャワ公演からですが、すごい演奏ですね。そして投稿から11年もたっていますが、まだまだロシア語でコメントが付いていて、ロシアのファンからいつまでも愛されているのがよくわかります。
こちらは、スクリャービンのエチュードの Op.8-12。楽譜が読める人向けに、楽譜とあわせた動画をご紹介します。内声の強調が有名ですし、コメントも盛り上がっていますが、他の部分も見どころ多数だと思います。当日は紺碧さんが演奏されます。
スクリャービンのプレリュード Op.16-4はとても小さく、美しい曲です。多くのアマチュアの方にとっても手が出る曲だと思います。スルタノフが弾いた記録は少ないと思いますが、1994年のフロリダ公演の貴重な録音が残っていました。
ショパンのノクターン13番は、ショパンコンクールの2次予選で演奏されました。日本公演でも弾いています。村上が演奏します。
さて、スルタノフは演奏を残していませんが、スルタノフの人生の中でも特別貴重な1日と言える、1986年のモスクワ公演で、ホロヴィッツがコンサートの最初に弾いたのがこのスカルラッティのソナタです。当時学生で、ロマンティックな出会いをしたスルタノフ夫妻は、どんな気持ちでこの演奏を聞いていたのでしょうか。当日は村上が演奏します。
そして連弾です。
以前、こんなブログを投稿したことがありました。
スルタノフ兄弟の連弾
ここにも書きましたが、ラヴェルのマ・メール・ロワを、アレクセイ&セルゲイ兄弟は自宅で楽しんだことがあるようです。どのようなものだったのでしょうか。
そして、コンサートの最後には、チャイコフスキーのくるみ割り人形から、抜粋で、「行進曲」「金平糖の踊り」「ロシアの踊り」「あし笛の踊り」「花のワルツ」を演奏します。
この曲は、私たちが1番最初に実施したコンサート、2008年のオマージュ・ア・スルタノフで、伊賀あゆみさんと山口雅敏さんが演奏されました。私と紺碧さんもそれに続きたいと思います。
さて、案内には、上記の曲目を記載しておりましたが、当日は、もう少し曲を演奏しようと思います。
皆さんは、"America the Beautiful"というアメリカの愛国歌をご存じでしょうか。
スルタノフ夫妻は、アメリカ国籍取得を記念したイベントで、この曲を2人で連弾しました。実はその録音も残っていて、一時は公開されていました。通常は4拍子で演奏されるものですが、3拍子にアレンジされたものであったと記憶しています。
曲はこんなかんじですが、アレンジされた連弾版をお届けできればと思います。
その他、もう少しご来場の皆様に喜んで頂けるよう、もう何曲か演奏すると思います。
会場でも資料展示をしたり、少し変わったお話をしてみたり、皆様と楽しい時間を過ごせるよう、準備を進めて行きたいと思います。お会い出来ることを楽しみにしております。
2022年07月30日
来週はいよいよTribute to Sultanov‘22開催です
posted by Murakami at 23:07| Comment(0)
| コンサート
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