2019年8月31日、ルーテル市ヶ谷にて開催されたスルタノフ生誕50周年記念コンサートが無事に終了しましたので、ご報告申し上げます。
ルーテル市ヶ谷は大変美しい会場で、教会ならではの神聖な雰囲気もあり、ピアノも響きもよく、スルタノフの生誕50周年を記念するのに適切な会場でした。
会場には、スルタノフ来日時の公演パンフレットやチラシ、雑誌の記事、世界中で行われた関連コンサートのプログラムやチラシ、など当会で保有する資料の展示を行いました。
昼間は、7人の学生さんたちによって、スルタノフに捧げられる演奏が行われました。スクリャービン=スルタノフなど、スルタノフ編を含む、スルタノフのレパートリや、きっと好んだであろう曲目が豪華に並びました。
プログラムの最後には、スルタノフに大きく影響を受け、現在はモスクワ音楽院研究科で勉強されている山口紺碧さんが、この日スルタノフのために作られた新曲「《К Алёше(アリョーシャのために)》」を世界初演してくれました。
夜の部のプログラムには、この日のためにメッセージを送ってくれた、モスクワ在住のスルタノフの弟、Sergei Sultanovさん、ポーランドのクラクフ在住のスルタノフファンのMarta Polanskaさん、そして、モスクワ在住のスルタノフファンのMarina Larichevaの3名からのメッセージが掲載されました。あわせて、スルタノフの師匠、レフ・ナウモフ先生のレッスンを実際に受講した江本純子さんからの特別メッセージも掲載されました。
会場では、スルタノフのCD販売に加え、出演者のCD販売も行われ、賑やかになりました。
夜の部は、主催村上のスルタノフご紹介に始まり、江本 純子さんのラフマニノフ=ホロヴィッツ、そして、伊賀あゆみさん&山口雅敏さんのデュオの演奏が行われました。演奏後にはお二人のスルタノフの思い出トーク、さらには、スルタノフが録音したという尾崎豊のアルバムからのサプライズ演奏が行われました。
夜の部の後半は、日高志野さんのショパンとラヴェル。ラヴェルはこの日のために、スルタノフの演奏を想像しながら作られたというオリジナル版で、わかりやすいところでは半音階スケールの下降が3度で演奏されたり、と、思わず微笑みたくなったお客様もいらっしゃったと思います。次に、今泉 響平さんが、スルタノフレパートリのオンパレードで技巧あり爆音あり甘美ありで、ステージを大きく盛り上げました。後半最後に、江本さん、日高さん、今泉さんの3人に、楽曲の魅力やウズベキスタンについて、そしてスルタノフ家でのパーティなどについていろいろとお話頂き、より身近にスルタノフを感じられたかと思います。
ステージの最後は、伊賀さん、山口さんに再度ステージにご登場いただき、主催の村上と3人でアレクセイズ・ソングの6手連弾をしました。こちらは、ライブ・イン・リガにボーナス収録されたスルタノフ作の小品ですが、山口さんが魅力的に編曲して下さり感動的な作品になりました。
最後にステージで皆さん集合写真を撮りました。
出演したピアニストはもちろんのこと、この場に参加して下さったお客様、そしてサポートして下さった世界中の皆さんのおかげで、素晴らしい演奏会になりました。この演奏会は日本だけでなく、世界から注目されており、それが成功に終わったことを大変嬉しく思います。
2019年09月01日
スルタノフ生誕50周年記念コンサート 無事に終了しました
posted by Murakami at 21:50| Comment(9)
| コンサート
スルタノフ氏のCDを購入できたんですね!
来場出来た方が羨ましいです。
スルタノフ氏のCDを購入できたんですね。
来場出来た方が羨ましいです。
CDは、Amazonなどでも普通に買える「伝説の日本ライブ」ですが、当日はスルタノフを初めて知る方もいらっしゃり、ピアニスト達の熱演を聞いて興味を持って買って下さった方もいらっしゃいました。
メモリアルイヤーに相応しい熱演で、このようなイベントを無事に開催出来てよかったです!応援、ありがとうございました!
ジャパンライブ!昨日届きました(^O^)
リガはなかなかもう手に入らないのでしょうか…
ライブ・イン・リガについても、ご興味頂きありがとうございます。こちらは、枚数限定で作ったものの、全て完売となってしまい、私の手元にももうないのです。ほんの時々オークションなどで出回っているようです。よいご縁がありますよう、お祈りいたします!!
基本的にはYouTubeで音源が聴けますので、そちらをお楽しみ下さい。。
幻のお宝一枚になるんですね。
でも!諦めません!(笑)
私のスピーカーでは強弱の弱が拾い切れない難点がありましたが
やっぱり素晴らしい一枚でした!
実家に帰った時にでも
もっと満喫したいと思います。
ところで、以前スルタノフ氏のソロレパートリーのリストで
ショパンのポロネーズで当サイトで確認できてるのは"英雄"のみの記載がありましたが、"アンダンテスピアート華麗なる大ポロネーズ"もデニセンコ氏のYouTubeで拝聴したことがあります。
おっしゃる通り、華麗なる大ポロネーズもスルタノフのレパートリです!
私も以前同じことを思ったのですが、その当時あったスルタノフのオフィシャルサイトには、「コンチェルトのレパートリ」として、大ポロネーズが書いてあったので、そちらを優先させて頂きました。といっても、ソロでしか弾いた記録はないですけど。。。
http://www.alexeisultanov.jp/as-rep-concert.html