日高さんは、過去にも雑誌ショパンにスルタノフ紹介の原稿を寄稿されていることもあり、タシケントでの活動機会はさぞかし嬉しいことかと思います。
ウズベキスタン国立音楽院は2002年まではタシケント音楽院と呼ばれていた伝統のある学校で、スルタノフなど優秀なタシケントの子供たちを輩出したウスペンスキー音楽学校とも関連があるはずです。
以下のチラシによると、
6月17日は、ウズベキスタン国立音楽院の小ホールでマスタークラスとコンサート
6月19日は、ウズベキスタン国立音楽院の大ホールでピアノ協奏曲
を演奏されます。


ピアノ協奏曲は、モーツァルトの第12番(K.414)と、ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調(K.382)を演奏されます。
ピアノと管弦楽のためのロンドとは、スルタノフが7歳の時に、タシケントでデビューした曲でもありますが、スルタノフを深く尊敬する日高さんが、このタシケントの地で同じ曲を演奏されるとは何とも感動的であります。スルタノフ自身、この曲は大人になってから本番で弾くなど、思い入れがある曲のようで、自作カデンツァまで披露している動画があります。
こちらで入手した情報によると、スルタノフに対してかなり思いを込めて演奏されるとのことで、現地の音楽学校の学生たちには大変刺激になると思います。
日高さんはモスクワ音楽院での勉強を終えて帰国後も、いろいろと精力的に活動されています。
コンサート活動もそうですが、ロシアの文化を伝えるために、昨年同様、今年の夏も、東京外語大学の講座「ロシア・スラヴの言語と文化入門」で講師をされます。昨年は、外語大の教室に電子ピアノを持ち込み、声楽家との共演をされつつ、ロシア文化についていろいろお話をして下さいました。今年も興味深い講座になると思います。