モスクワ音楽院には、ネイガウスの教室として有名な第29番教室(Room 29)があります。
スルタノフの師匠である、レフ・ナウモフ先生もこの教室を使っていましたので、スルタノフも学生時代、まさにこの教室で、学んでいました。
この29番教室は、モスクワ音楽院の中でも大変意味のある教室であり、既にレポートを書いて下さっている日本人の方もいらっしゃいます。だいぶ古いレポートもありますので、その歴史の重みを感じます。
- モスクワ音楽院第29番教室
- モスクワ音楽院の
さて、最近の29番教室の状況を、モスクワに留学中の、とあるスルタノフファンの方が報告して下さいました。
是非この写真から、スルタノフが学生時代に勉強していた、というオーラを感じ取って下さい。
伝統の29番教室のドア:
教室の中:
このように2台のピアノが並んでおり、壁にはギレリス、ソフロニツキー、ザーク、ゴルノスターエヴァ、ナセトキンと並んでいます。この部屋の写真の反対側には、ネイガウスとナウモフも飾られています。まさに伝統の教室ですね。
さて、以下は、1986年のチャイコフスキーコンクールのドキュメンタリービデオで、18:55からは教室でナウモフ先生と、その奥様のイリーナ先生にレッスンを受けているスルタノフのシーンがあるのですが、果たしてこの教室は29番教室でしょうか。今から30年以上も前の部屋ですので、ちょっと判断が出来ませんが、そんなようにも見えます。
いずれにせよ、ドキュメンタリーは 16歳のスルタノフのシーンが含まれる、大変貴重なものです。チャイコフスキーコンクール自体も興味深いです。是非お楽しみ下さい。
2018年10月07日
モスクワ音楽院の第29番教室
posted by Murakami at 00:07| Comment(0)
| 歴史
この記事へのコメント
コメントを書く