2018年05月06日

伝説のメフィストワルツ

大変有名な、スルタノフのクライバーン・コンクールでのメフィストワルツの演奏です。
演奏中に弦が切れてしまったことでも有名なのですが、ファンの間では、この演奏後のスルタノフがとったポーズがカッコいいということでも話題になっています。
cliburn1.jpg

さて、このシーンは、クライバーンコンクールのドキュメンタリーフィルム "Here to make music" に収録されています。

残念ながら、事実上市場にはほとんど出回っていないDVDですが、スルタノフに関連する内容の一部は以下の動画で見ることが出来ます。

最初に流れるモーツアルトも音楽の喜びにあふれていて素晴らしいですが、次のメフィストワルツも集中力の高い圧巻の演奏で、弦が切れたということもあり、大喜びするアメリカ人の聴衆も見ることが出来ます。この動画では、演奏の後半が少し紹介されているだけで、実際に弦がどこで切れたかを確認することが出来ません。

コンクールのライブCDには、この演奏全体が収録されていますが、こちらも残念ながら事実上流通していないと言えます。ジャケット写真でも有名になったCDです。

さて、では実際にこの演奏のどこでどの弦が切れたのか気になる方は、こちらをご確認下さい。

場所は前半です。1:25くらいから聴いて頂くと、その歴史的瞬間がおわかり頂けると思います。楽譜にすると以下です。頂点の音ではないですし、強烈なフォルテであったとしても運が悪かったのでしょう。
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スルタノフのメフィストワルツは、その独特な解釈、また人生の重要な場で弾かれている点(クライバーンコンクールのビデオ審査、クライバーンコンクールの伝説の演奏、そして、ホロヴィッツの前で演奏した曲目である)で、いろいろと研究の余地が多いところですが、YouTubeのコメントに「Greatest Mephisto ever」などとあるように、コンクールの場で、オリジナルの楽譜とは違った形で演奏するというチャレンジの中、聴衆を釘付けにする素晴らしい演奏です。

最後に、この演奏に関して否定的である意見もあることをご紹介しておきます。
以下の本は、1989年のクライバーン・コンクールをテーマに書かれた本ですので、もちろんスルタノフの話はたくさん出てきます。著者は音楽評論家の方によくあるように、スルタノフの演奏はお好みではなかったようです。なおこの本は現在 Amazonで41円ですので、ご興味があればお読み頂いてもよいかもしれません。
posted by Murakami at 14:04| Comment(0) | 演奏
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