2018年02月18日

Wikipediaのエントリーを読む

スルタノフほどの有名ピアニストとなると、もちろん Wikipedia にエントリーを持っています。
Wikipediaのエントリーは、様々な言語で書かれており、執筆時点で規模の大小を問わなければ 299言語のエントリーがあると言われています。これらは、例え同じ内容について記されていたとしても、各言語のボランティアが自由に執筆しているため、必ずしも翻訳ではなく、そういう意味では内容が重複しないこともよくあります。

そこで、スルタノフの Wikipedia エントリがどういう状況かについて、調査してみました。
今のところ、日本語、英語、ロシア語、ポーランド語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、アゼルバイジャン語、ウクライナ語、フィンランド語の11ヶ国語でエントリがあるようです。全体的にざっと眺めると、日本語、ポーランド語、ロシア語、英語のエントリはファンとして目を通しておいてよいかなと思いました。

全ての言語は Google翻訳に対応しているため、一応日本語で読むことが出来ます。以下にリンクを貼りますが、英語でも大丈夫な方は、翻訳の品質上英語で読むことをお勧めします。
Wikipedia日本語版
Wikipedia英語版
Wikipediaロシア語版
Wikipediaポーランド語版
Wikipediaドイツ語版
Wikipediaスペイン語版
Wikipediaフランス語版
Wikipediaイタリア語版
Wikipediaアジェルバイジャン語版
Wikipediaウクライナ語版
Wikipediaフィンランド語版

例えば、ピアノを始めた時期なども、各国語版によって微妙に異なります。これは触り始めた時期や、レッスン開始時期などに書き方の違いもあるでしょう。また、日本語版では「中央アジアの有力なムスリム首長の家系に生まれる」と、一体誰がどう調べて書いたのか不思議な記述まであります。

多くの言語は英語版をベースにしていますが、アメリカでのテレビ出演が多くの言語で記載されているのを見ると、この件については日本でも広く知られてもよいかもしれません。

ロシア語版では、「有名なウズベク女優 Zamira Khidoyatova の孫」という記載もあり、これまた興味深いですし、ウズベキスタンの Komsomol 賞を受賞している、というのも興味深いです。

ポーランドでは、スルタノフのキャリアについて 1982年に行われた the International Radio Competition "Concertino Praha" に参加した、と記載されることは Wikipedia に問わずこれまでもあり、この手の記述はポーランドメディアだけで行われた印象がありましたが、やはり Wikipedia にも記載があります。
その他のポーランドメディアの例としては、以下を参考にあげておきます。
Alexei Sultanov (1969 - 2005)

スルタノフ研究については、先日書籍も出たばかりですが、今後も音大生の卒業論文を含め、いろいろな形で行われると思いますが、各国での報道のされ方なども興味深いですし、Wikipedia ではそれを並列に眺めることが出来ます。
posted by Murakami at 20:08| Comment(0) | メディア
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: