2018年01月20日

1989年ポートランドでのコンサート情報

インターネットでは、時に本当に貴重な情報が見つかることがあります。
本日ご紹介するのは、1989年10月8日(日)に、スルタノフがポートランド州立大学でのコンサートをした時のプログラム情報です。

Sultanov Program − Portland Piano International
画像をクリックすると、当日のプログラムが見れて面白いです。直筆のサインも見れます。

この日のプログラムは以下になっています。
ハイドン  :ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-49
ショパン  :スケルツォ第2番 嬰ハ短調 op.31
スクリャービン:ソナタ第5番 op.53
リスト    :メフィスト・ワルツ
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83

1989年というのは、ヴァン・クライバーンに優勝した年でもありますが、上記プログラムは、スクリャービンのソナタ5番を除き、コンクールで弾いたプログラムとほとんど重なります。また、そのスクリャービンも 1986年の時には既にレパートリに持っていますので、弾きなれたプログラムだったと思います。
参考:1989年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール

今、日本でスルタノフ・トリビュートでメフィスト・ワルツを弾く時は、リスト=ブゾーニ=ホロヴィッツ、や、スルタノフ編といった文字がついてますが、スルタノフ自身は特にそういうのを付けずに弾いていた、ということもわかります。

さて、このプログラムノートの中では、コンクールが19カ国38人からなるものだったことや、現在モスクワ音楽院の2年生であること、スルタノフはコンクール中聴衆のために弾いていたという証言、その年の10月18日にはコンクールの特別番組がPBSで放映されること、また NBCの Today Show や John Carson の Tonight Show、David LettermanのLate Night に出演したこともわかります。さらには、ジャズやロックを好み、テコンドー黒帯であることも記載されています。
しかし、この中でも特に興味深いのは家族構成に関する以下の記述です。
His 12-year-old brother is also a gifted pianist.

さて、この弟とは、もちろん現在日本によく来日するセルゲイ・スルタノフ氏のことであり、当時から彼も才能あるピアニストだと認識されていたことがわかります。

この時期の演奏はコンクールのライブ録音や、同じ年のポゴレリッチ・フェスティバル、さらには翌年のカーネギー・ホールのデビューコンサートなど、比較対象なものは残っていますが、この日はいったい、どんなコンサートだったのか、興味深いですね。
posted by Murakami at 23:36| Comment(0) | コンサート
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