スルタノフは本格デビューする前の、子供時代の録音も結構ご家族によって大切に保存されており、その一部はインターネットで確認が出来ます。スルタノフが11歳の時に演奏したものがあるのですが、今このツイートが少しBuzzっているのでご紹介したいと思います。
A. スルタノフが11歳の時の録音。
— 宮崎翔太 (@shotamiyazaki_p) 2018年1月12日
音の陰影、情感、時間感覚、本当に素晴らしい。
中途半端な神童などではなく、彼のような人こそまさに、天才として生まれて来ている人なのだと思う。
ショパン : ノクターン13番 op.48-1https://t.co/m1w9VFOYfD
ツイートして下さった宮崎さんはネイガウスなどのロシアピアニズムを研究されている、才能あふれるピアニストで、私も大変尊敬している方です。11歳の時の演奏というと、そもそも録音の音質やピッチの問題もあり、また、成熟してからの演奏が残っている曲はあまり進んで聴いたりしないのですが、確かにこうお勧めされて聴いてみると本当に素晴らしい演奏です。「音の陰影」、「情感」、「時間感覚」、わかりますでしょうか。人によっては、20代で残した他の録音よりもこちらが好み、という方もたくさんいらっしゃるのではないかと思いました。
また、コンクールの時の演奏と、多少音が違うので、使っている楽譜なども異なるのかもしれません。5:28あたりの演奏が、意図的なのか、こういう版があるのか、興味深いところです。
6分少しの演奏ですので、11歳の時だからといってスルーすることなく、是非1度じっくり聴いてみて下さい!
参考:ショパンコンクールの2次予選での演奏