今回も、モスクワのスルタノフチームをリードしているMarina Larichevaさんを中心に企画が進み、素晴らしいピアニストたちによる公演が行われました。

プログラムは以下の通りでした。
Elizaveta UKRAINSKAYA
- チャイコフスキー=プレトニョフ:「眠れる森の美女」より「アダージョ」
- リスト:スペイン狂詩曲 S.254
Alexander KASHPURIN
- リスト:ダンテを読んで
- チャイコフスキー=プレトニョフ:「くるみ割り人形」より「アンダンテ・マエストーソ」
Alexander KLYUCHKO
- ショパン:ノクターン 第13番 Op.48-1
- ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ
Ilya PAPOYAN
- ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番(初版)
この日の全ての演奏は、以下にドキュメンタリー動画としてまとめられました。
このドキュメンタリー動画自体に含まれていますが、今回のコンサートテーマの "Dedication" にふさわしく、出演者は自らの言葉でスルタノフについて語っているのがコンサートコンセプトとして素晴らしいと思います。彼らへのインタビューは当日会場で行われているようですが、実はコンサート開催にあたって、それぞれが事前にコンサートとスルタノフに対する思いを別途ショート動画でアップしており、そういう意味でも思いの伝わるコンサートでした。
実は彼ら4人、出演者は世界的にも有名なピアニストで、Ilya Papoyanさんは、2023年のチャイコフスキーコンクールで第3位の受賞者で、Aleksandr Kliuchkoさんも同コンクールで2次予選まで進んでいる実力者です。Elizaveta UKRAINSKAYAさんも、Alexander KASHPURINさんも、国際コンクールでの受賞経験がある素晴らしいピアニストです。(素晴らしい演奏を是非聞いて下さい!)
当日は、スルタノフのお父様であるファイザルさんも会場にいらっしゃり、暖かい雰囲気の良いコンサートということです。何枚か写真をお借りしてきました。



さて、このドキュメンタリー動画の冒頭では、スルタノフのお母様のナタリアさんがインタビューに答えています。ナタリアさんがこのように出てくることは大変珍しく、貴重な動画となっています。
7歳の時に弾いたモーツァルトの協奏曲でのカデンツァ(弾かなかった)ことや、天才の育て方や、ポポヴィチ先生に出会えたことがどれだけ幸運だったか、ということについて、語ってくれています。
ナタリアさんはヴァイオリンの教師で、動画のの中でほんの一瞬だけEの音を弾いてくれている貴重なシーンもあります。
日本からなかなか応援に行けない世界情勢ではありますが、ロシアでの成功を大変嬉しく思います!
日本でも小さいものではありますが、来年7月28日にコンサートを行おうと思っており、また皆様にご案内出来たらと思います。