「7歳にしてアリョーシャは天才だった」というタイトルで、スルタノフの新しい動画が公開されました。
これは、インタビューベースのドキュメンタリーとなっています。インタビューアーのElena Pogrebizhskayaさんは、YouTubeで35万人の登録者を持つロシアのジャーナリスト、ディレクター、脚本家で、ロシアTVアカデミーのメンバーでもあります。Elenaさんがスルタノフの弟、Sergei Sultanovさんにインタビューをしています。
全編ロシア語ではありますが、YouTubeの自動翻訳や映像などを見ればロシア語がわからなくても多少理解が出来ますし、未公開映像と思われる貴重なものもあるので、是非ご視聴してみて下さい。
おおまかな内容:
若き天才
- (Sergei氏にとって) Alexeiは天才であったといえるか → 3歳にして天才だったのでは
- 9歳の頃のインタビュー(ウスペンスキー音楽学校で学びモーツアルトの協奏曲を弾いたなど)
- ポポヴィチ先生の話
- 中央音楽学校へ行き、家族でモスクワに引っ越した話
- 以前のTVでのドキュメンタリーと、ラフマニノフの協奏曲2番
チャイコフスキーコンクールと骨折
- 1986年のチャイコフスキーコンクールの話
- 小指を骨折した話
- 審査員が彼の小指を理由に本選に選ばなかったという話
- 1986年のドキュメンタリーより(レッスンやスケルツォ2番、舞台裏のナウモフ夫妻)
- ショパンのソナタ3番の3章の練習シーン(壁には、Sultanov というコンサートポスター)
喝采
- 過去のインタビュー
- ドイツのコンサート主催者との出会い
- クライバーンコンクールへの参加
- ホロヴィッツのモスクワコンサートでの出来事
- テコンドー、ヘリコプターや船の運転に挑戦した話、バンジージャンプの映像
- 日本のファンの話(何と当ブログや、ホームページが紹介されています)
- 日本人は彼の完璧さと誠実なところが好きなのではないか(Sergei氏の意見)
- 1999年の日本公演時のNHKインタビュー
- 1995年のショパンコンクール時の映像(演奏以外の映像も興味深い)
- スルタノフがショパンの音楽を愛していたということ
- 本選でのコンチェルトの演奏の後、拍手が鳴りやまなくてアナウンスが入ったこと(映像あり)
- 1998年のチャイコフスキーコンクールの話。ドレンスキー教授とマツーエフについて。
- チャイコフスキーコンクールの映像、その時のニュース(ドレンスキーのインタビュー)
- コンサートは多かったが、勤勉で完璧主義で、聴衆のために演奏した。
さらに加速して走る(run even faster)
- 1990年のUS TVに出演した時の動画(ジャズが好き)
- 脳卒中の話
- 日本とポーランドにある、スルタノフファンクラブの話
- タシケントで開催したい、アレクセイ・スルタノフ国際ピアノコンクールの話
- 革命のエチュードを弾く 15-16歳くらいの動画
公開数日後にして既にコメントは1,000件以上もついており、ほぼ全てがロシア語なので読み切れていませんが、中にはスルタノフの親戚の方の書き込みや、スルタノフに関する55ページの本がロシアで書かれたことがある、という内容もあり、今回の動画をきっかけとして、ロシアの中でまた情報が発掘されていくかもしれません。そうなることを期待しましょう!
2021年11月14日
スルタノフの新しいインタビュードキュメンタリーが公開されました。
posted by Murakami at 22:46| Comment(0)
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