この映画に「スルタノフ」という名前は出てこないのですが、スルタノフの実話を元にして作られた映画です。スルタノフと奥様との出会いのシーン、1986年と1998年のチャイコフスキーコンクール、モスクワ音楽院の教授たちとの確執、脳出血とその後の生涯についてが含まれます。
内容はスルタノフが2000年のラジオインタビューでLyudmila Osipovaさんと会話したことが中心になっています。
この映画の情報に、ピアニストのベレゾフスキーも「興味深い!」とコメントしており、この関係性も興味深いところではあります。
現在上海国際映画祭に出展されており、その後市場に出てくるようです。(受賞は逃したようにも見えます)
映画祭の紹介を抜粋すると、以下のような内容です。
世界的ピアニストが故郷のソ連に帰ってきて、チャイコフスキーコンクールに参加する。しかし、審査員はファイナリストに選ぶこともしなかった。このイベントは彼にとって運命を決めることになる
映画の予告編はこちらになります。予想が付くシーンが美しく映像化されていますね。
映画は小さな2本立てになっており、その1つがこのピアニストについてになります。
75分の白黒映画です。
監督はVitaly Saltykov
主演はEvgeny Serzin
映画は、タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」の影響もあるとのこと。
こちらは2020年に行われた製作発表です。ロシア語はわからなくても、主演俳優の Evgenyさんが「アレクセイ・スルタノフが・・・」言っているのがわかりますね。インタビューの後半では、スルタノフとホロヴィッツについて何か言っているように聞こえます。
ロシアでは、監督と主演によるインタビューが、6/20にラジオで放送されるようで、どのような内容が話されるかも気がかりです。
映画の日本からの入手方法などについては、またわかり次第お伝えするように致します。