2019年09月20日

Sfogato国際音楽祭が開催されます

毎年ポーランドのクラクフで開催されている Sfogato国際音楽祭が、今年も開催されます。
今年は、以下を記念したイベントとなっております。

- ショパン没後170周年
- スタニスワフ・モニューシュコ生誕200周年
- クララ・シューマン生誕200周年
- グラジナ・バツェヴィチ生誕110周年、没後50周年
- アレクセイ・スルタノフ生誕50周年

音楽祭主催のMarta Polanskaさんは日本との関係も深く、また、ポーランドを代表するスルタノフファンとしても世界的に有名です。
そして、今年は日本ポーランド国交樹立100周年になりますが、それ記念して、日本人アーティストが参加することになり、恐れ多くも私、村上が出演させて頂く予定となりました。

この音楽祭は過去にも日本から、伊賀あゆみ&山口雅敏デュオが出席して、ポーランドのメディアで取り上げられました。


スルタノフの弟、セルゲイ・スルタノフも毎年参加しており、今年も参加します。




素晴らしい音楽祭となることを、大変楽しみにしています。
posted by Murakami at 00:02| Comment(0) | ご家族

2019年09月14日

ロシアで新しくスルタノフ本が出版されました

スルタノフに関連する本というと、世界に先駆け日本でも出版されましたが、スルタノフ生誕50周年を記念して、ロシアでもスルタノフに関する本が出版されました。
もちろんロシア語ではありますが、「Вспоминая Алексея Султанова(アレクセイ・スルタノフの思い出)」という本で、写真付きの120ページの本になります。音楽評論家たちの声や、知人やファンからの声、力強い闘病生活などについてが記載されています。著者はMikhail Muzalevskyさんと、E. V. Muzalevskayaさんです。

こちらから購入出来ます。
http://www.hamlet.ru/?view=item&id=31180

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posted by Murakami at 10:18| Comment(0) | お知らせ

2019年09月07日

第13回ショパン国際ピアノコンクールでの演奏映像(完全版)

スルタノフが参加した1995年の第13回ショパン国際ピアノコンクールですが、幸いなことに全てのステージにおける演奏の映像が残っています。これまで YouTube では断片的に公開されていましたが、生誕50周年をお祝いして、このたび全てのステージのノーカット版完全映像が公開されました。

1次予選の映像:
バラード第4番 ヘ短調 op.52
練習曲 ハ短調 op.10-12
練習曲 ホ短調 op.25-5
練習曲 嬰ト短調 op.25-6
特に革命のエチュードは、チェルニー・ステファンスカが「こんな凄い革命は聴いたことがない」と言ったこともあって話題になりました。また、op.25-5 と op.25-6 は貴重な録音という価値もあります。
コンクール出演者の中には、この3度のエチュードを聴いて、帰りたくなったという人もいたそうです。


2次予選の映像:
夜想曲第13番 ハ短調 op.48-1
スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
24の前奏曲op.28より、20〜24番 op28-20,21,22,23,24
ワルツ第1番 変ホ長調 op.18
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53
スルタノフの2次予選はショパンコンクール史に残る伝説の1つでしょう。この映像の中でも、ワルツ1番の演奏後に、本来控えるべきであるところ、聴衆が思わず拍手をしているのがわかります。
また、最後のポロネーズ後はこちらの動画では切られていますが、拍手は10分以上続き、次の出演者がステージに出られなかったという伝説があります。純粋なショパンファンからも高い支持があったこのポロネーズですが、ポロネーズ賞とはなりませんでした。
英雄ポロネーズは、ライブでの演奏ではよく左手のオクターブを変えることがありますが、この時は楽譜通りに演奏しました。しかし、最後の最後に、つい音が足されてしまったのは、ファンの間で語られるところです。


3次予選の映像:
マズルカ第33,34,35番 op.56-1,2,3
ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
3次予選のソナタの演奏は、3楽章がゆっくり過ぎるところもあって、審査員の評判はあまりよくありませんでした。そうはいっても、このソナタ3番はコンクールを含め何度も演奏されたもので、本人としては自信のレパートリでしょう。
マズルカの op.56-1 は貴重な録音です。


本選の映像:
ポーランド民謡による幻想曲 イ長調 op13
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
この協奏曲の演奏は本当に伝説です。ワルシャワの"ジチェ・ワルシャヴィ紙"は、「スルタノフが目ざましく華麗にコーダを弾き終えたとき、ピアニストとして自信をなくした人はひとりやふたりではなかったろう」と書きました。この演奏の素晴らしさについて語る音楽家も大変多いです。ショパンコンクールではよくあることですが、ピアニストが弾き終わった後、オーケストラを待たずにすごい拍手も映像から確認出来ます。これほど素晴らしい演奏ですが、残念ながら、コンチェルト賞も該当なしでした。
ポーランド民謡による幻想曲は珍しいレパートリですが、この年のコンクール課題で、貴重な録音が残りました。
posted by Murakami at 11:35| Comment(4) | 演奏

2019年09月01日

スルタノフ生誕50周年記念コンサート 無事に終了しました

2019年8月31日、ルーテル市ヶ谷にて開催されたスルタノフ生誕50周年記念コンサートが無事に終了しましたので、ご報告申し上げます。

ルーテル市ヶ谷は大変美しい会場で、教会ならではの神聖な雰囲気もあり、ピアノも響きもよく、スルタノフの生誕50周年を記念するのに適切な会場でした。
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会場には、スルタノフ来日時の公演パンフレットやチラシ、雑誌の記事、世界中で行われた関連コンサートのプログラムやチラシ、など当会で保有する資料の展示を行いました。
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昼間は、7人の学生さんたちによって、スルタノフに捧げられる演奏が行われました。スクリャービン=スルタノフなど、スルタノフ編を含む、スルタノフのレパートリや、きっと好んだであろう曲目が豪華に並びました。
プログラムの最後には、スルタノフに大きく影響を受け、現在はモスクワ音楽院研究科で勉強されている山口紺碧さんが、この日スルタノフのために作られた新曲「《К Алёше(アリョーシャのために)》」を世界初演してくれました。

夜の部のプログラムには、この日のためにメッセージを送ってくれた、モスクワ在住のスルタノフの弟、Sergei Sultanovさん、ポーランドのクラクフ在住のスルタノフファンのMarta Polanskaさん、そして、モスクワ在住のスルタノフファンのMarina Larichevaの3名からのメッセージが掲載されました。あわせて、スルタノフの師匠、レフ・ナウモフ先生のレッスンを実際に受講した江本純子さんからの特別メッセージも掲載されました。
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会場では、スルタノフのCD販売に加え、出演者のCD販売も行われ、賑やかになりました。
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夜の部は、主催村上のスルタノフご紹介に始まり、江本 純子さんのラフマニノフ=ホロヴィッツ、そして、伊賀あゆみさん&山口雅敏さんのデュオの演奏が行われました。演奏後にはお二人のスルタノフの思い出トーク、さらには、スルタノフが録音したという尾崎豊のアルバムからのサプライズ演奏が行われました。
夜の部の後半は、日高志野さんのショパンとラヴェル。ラヴェルはこの日のために、スルタノフの演奏を想像しながら作られたというオリジナル版で、わかりやすいところでは半音階スケールの下降が3度で演奏されたり、と、思わず微笑みたくなったお客様もいらっしゃったと思います。次に、今泉 響平さんが、スルタノフレパートリのオンパレードで技巧あり爆音あり甘美ありで、ステージを大きく盛り上げました。後半最後に、江本さん、日高さん、今泉さんの3人に、楽曲の魅力やウズベキスタンについて、そしてスルタノフ家でのパーティなどについていろいろとお話頂き、より身近にスルタノフを感じられたかと思います。

ステージの最後は、伊賀さん、山口さんに再度ステージにご登場いただき、主催の村上と3人でアレクセイズ・ソングの6手連弾をしました。こちらは、ライブ・イン・リガにボーナス収録されたスルタノフ作の小品ですが、山口さんが魅力的に編曲して下さり感動的な作品になりました。
最後にステージで皆さん集合写真を撮りました。
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出演したピアニストはもちろんのこと、この場に参加して下さったお客様、そしてサポートして下さった世界中の皆さんのおかげで、素晴らしい演奏会になりました。この演奏会は日本だけでなく、世界から注目されており、それが成功に終わったことを大変嬉しく思います。
posted by Murakami at 21:50| Comment(9) | コンサート