2019年03月23日

Tribute to Sultanov シリーズの歴史

Tribute to Sultanov Vol.5 まで、あと1週間となりました。

これまで、日本国外で、スルタノフを記念したコンサートはあちこちで行われています。
日本で最初に行ったコンサートは、「Hommage a Sultanov」という名前で私たちが開催した 2007年8月7日のコンサートです。会場は、来週開催する MUSICASA でした。

これを筆頭に日本で追悼・記念コンサートはいろいろありました。私たちが主催したものもありましたし、そうでないものもありましたが、長らく続けている間に「主催者や演奏者による言い訳の一切のない、全てをスルタノフのために実施するコンサートをしたい」という思いが生まれ、この Tribute to Sultanov コンサートを改めて企画しました。その第1回目が以下で、今から5年前になります。オールスルタノフレパートリで開催しましたが、スルタノフ弟のセルゲイ氏の友情出演も好評でした。

Tribute to Sultanov

このコンサートをきっかけに、当時モスクワ音楽院の学生だった今泉響平氏が、このコンセプトを引き継いだまま、第2回、第3回、第4回と、スルタノフのレパートリを紹介しながら、当時のファンの感動を呼び起こすコンサートを続けてこれたことは非常に幸運でした。
スルタノフの得意なロシアの作品やショパンの作品を、スルタノフの解釈にリスペクトを払いながら、見事に当時のスルタノフのコンサート会場の雰囲気を再現することが出来ました。

Tribute to Sultanov Vol.2
Tribute to Sultanov Vol.3
Tribute to Sultanov Vol.4

第5回は、スルタノフが敬愛したホロヴィッツにもスポットをあてたプログラムになっていますが、スルタノフの日本公演に通った人や、CDやYouTubeで演奏を楽しむ方々にも、きっと楽しんで頂けるコンサートになると思います。スルタノフやホロヴィッツに関係するお話などもしたいと思います。もちろん、スルタノフとホロヴィッツと言えば、というあの話もすることになるでしょう。
日曜日の夜ですが、是非遊びにいらして下さい。

Tribute to Sultanov Vol.5
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posted by Murakami at 16:22| Comment(0) | コンサート

2019年03月17日

スルタノフが弾かなかったホロヴィッツ編

スルタノフが弾いてきたホロヴィッツ編の曲を見てみると
- 1989年頃より、メフィストワルツ第1番
- 1992年頃より、ラフマニノフのピアノソナタ第2番
- 1999年より、ハンガリー狂詩曲第2番
と披露され、その後2000年になり、死の舞踏、カルメン変奏曲、結婚行進曲、さらには変わり者の踊り、と次々レパートリに含まれるようになりました。

この他、録音は未発見ながらも、ハンガリー狂詩曲の第15番や第19番、さらに星条旗よ永遠なれはレパートリに入っていたと言われています。特に星条旗に関しては、アメリカ国籍を取得した場合、その記念セレモニーで演奏する予定があったという噂もありました。
この背景には、1999年の公演活動で楽譜を入手したのではないか、と言われています。特に日本公演ではサイン会などで、実に多くのギフトがファンの方々から手渡されていました。
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当時スルタノフのオフィシャルホームページに公開されていたレパートリリストを日本語にしたのが以下になります。(このレパートリリストは、後々の証言からすると、練習中のものも含まれていたようですが)
アレクセイ・スルタノフ ソロレパートリ

さて、スルタノフが弾かなかったホロヴィッツ編曲の代表的なものは、「展覧会の絵」でしょう。
これについては、「弾かなかった」というか、「2000年当時、展覧会の絵の採譜されたものがまだ流通されていなかった(もしくは世の中に存在していなかった)」というのが正しいかもしれません。一体スルタノフが弾いたら、どんな風に演奏されていたか興味深いですし、今も演奏活動をしていたら、きっと披露されていたことでしょう。


このムソルグスキー=ホロヴィッツの展覧会の絵ですが、3月31日(日) の "Tribute to Sultanov Vol.5" コンサートにて、スルタノフ研究家とも言える今泉響平氏が演奏します。
また、スルタノフが演奏しなかった他のホロヴィッツ編として、オーベルマンの谷、さらには波の上を渡るパオラの聖フランチェスコもあわせて演奏されます。
大変貴重な生演奏の機会ですので、ご興味ありましたら是非以下のコンサートへご来場ください。
Tribute to Sultanov Vol.5 〜今泉響平 CD発売記念リサイタル〜
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posted by Murakami at 18:00| Comment(1) | 演奏

2019年03月10日

リスト=ホロヴィッツ ハンガリー狂詩曲第2番

今回は、リスト=ホロヴィッツのハンガリー狂詩曲第2番をご紹介します。
この曲は1999年の公演シリーズの本プログラムの最後として演奏されていました。リストのソナタを弾いた後、さらにこの曲を弾くのですから、たいした体力と集中力です。


技術的なレベルの高さはもちろんのこと、スルタノフの人間的な魅力がよくあらわれた演奏で、この日の聴衆はみんな幸せな顔をしてサイン会に並んでいたことを覚えています。

さらには2000年のツアーでも、数々のホロヴィッツ編曲とあわせて使われており、2000年3月に、ラトビアのリガで行われたライブ録音は、ライブ・イン・リガとしてCDにもなりました。
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さて、この曲はホロヴィッツが正式に楽譜を書き残したわけではありませんので、スルタノフは、採譜された楽譜や自らの耳を使って再現したと思われます。採譜されたものも、当時(1999年)はPDFとしてインターネットで入手出来るものではなく、コピーなどが繰り返されたものを見たのではないかと思います。
この演奏は、聴く人が聴くと、ホロヴィッツのオリジナルとは音が異なる、「スルタノフ編」とも言えるそうですが、これはベースに使った楽譜のせいかもしれませんし、本人のアイディアなのかもしれません。
耳に自信がある皆様は、ホロヴィッツのオリジナルも聴いてみて比べてみるのも面白いと思います。


このリスト=ホロヴィッツのハンガリー狂詩曲第2番ですが、今度 3月31日(日) の "Tribute to Sultanov Vol.5" コンサートにて「スルタノフ版」として演奏されます。大変貴重な生演奏の機会ですので、ご興味ありましたら是非以下のコンサートへご来場ください。
Tribute to Sultanov Vol.5 〜今泉響平 CD発売記念リサイタル〜
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posted by Murakami at 17:27| Comment(0) | 演奏

2019年03月03日

シューベルトの即興曲 op.90-4

スルタノフの後期のレパートリの1つ、シューベルトの即興曲 op.90-4 をご紹介します。
この曲は、おそらく1999年の公演用として使われ出したかと思います。東京公演など、本プログラムにない公演ではアンコールピースとしてよく演奏されましたし、名古屋公演では本プログラムの中の1曲として使われました。
この曲は「スルタノフ編」と言ってもよい解釈で演奏されていて、立体的に表現されています。初めて聞いた方は、そのスルタノフワールドに驚かれたかと思います。正式な録音は残っていないものの、幸いライブ録音が残っていました。


ホロヴィッツもこの曲を演奏しておりますので、あわせて聞いてみると影響や違いなどがわかって面白いかと思います。


さて、このシューベルトの即興曲 op.90-4(スルタノフ編) ですが、今度 3月31日(日) の "Tribute to Sultanov Vol.5" コンサートにて演奏されます。生演奏では滅多に聴けないレパートリになりますので、ご興味ありましたら是非以下のコンサートへご来場ください。

Tribute to Sultanov Vol.5 〜今泉響平 CD発売記念リサイタル〜

今回ご紹介するスルタノフの演奏やホロヴィッツの演奏と共に、こちらのコンサートもスルタノフやホロヴィッツの演奏をより楽しむ1つのきっかけとして、お越し頂けると嬉しいです。

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posted by Murakami at 11:53| Comment(0) | 演奏