2018年12月30日

アンコール (シューベルト 即興曲第4番 op.90-4)

スルタノフが1999年によく使ったアンコールの1つは、シューベルトの即興曲です(op.90-4)。
1999年のツアーは、基本的にリストのソナタを中心にしたものでしたが、微妙に曲目を変えてプログラミングしており、互いに弾かなかったものをよくアンコールで弾いていました。このシューベルトの即興曲も、アンコールでよく演奏されたものの1つです。おそらく作品4曲中、他のもレパートリには入っているとは思いますが、録音が残されたのはこの4曲目だけです。とはいえ、スルタノフらしさを象徴する演奏となっています。



この演奏は、オクターブや裏打ちなど、かなり手が加えられていて、「スルタノフ編」と言ってもよいかと思います。
好き嫌いの好みは分かれそうですが、一度は聞いてみる価値のある演奏です。ご家族によって残された貴重な録音をお楽しみ下さい。

さて、このスルタノフ編の解釈での演奏ですが、来年3月のスルタノフ記念演奏会である、"Tribute to Sultanov Vol.5" にて演奏されます。ご興味がある方は是非 3/31 に MUSICASA へお越し下さい。数々のホロヴィッツ編曲と共に、ウィットの聞いたシューベルトをお楽しみいただけると思います。

Tribute to Sultanov Vol.5 〜今泉響平 CD発売記念リサイタル〜
posted by Murakami at 12:08| Comment(0) | 演奏

2018年12月23日

Tribute to Sutlanov Vol.5 のお知らせ

このたび、スルタノフ記念コンサートを実施することになりましたので、お知らせいたします。
過去に何度も実施している、「Tribute to Sultanov」シリーズですが、2019年はホロヴィッツ没後30周年、そしてスルタノフ生誕50周年でもあり、また主演のピアニスト今泉響平さんが、それにちなんだCDを発売される予定もあるため、それを記念する形でコンサートを開催します。スルタノフ編、ホロヴィッツ編満載の貴重なコンサートになると思いますので、スルタノフファンや今泉ファンはもちろんのこと、ホロヴィッツファンや、超絶技巧編曲ファン、ロシアピアニズム愛好家など、幅広いお客様に来て頂けると嬉しいです。

コンサート紹介ページ⇒http://www.alexeisultanov.jp/concert/20190331.html

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以下コンサートの詳細です。

公演タイトル:Tribute to Sultanov Vol.5 〜今泉響平 CD発売記念リサイタル〜
- ホロヴィッツ没後30周年・スルタノフ生誕50周年 -

日時: 2019年3月31日(日) 18:40 開場 19:00 開演
会場: MUSICASA(小田急線代々木上原駅 徒歩4分)
前売:3,000円 当日:3,500円 全席自由

出演
ピアノ:今泉 響平
トーク:村上 雄介

主催: アレクセイ・スルタノフ支援会
後援:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)、響企画、MPM企画
チケット申し込み専用サイト:PC用 / Mobile用
お問い合わせ: concert@alexeisultanov.jp

■プログラム
F.シューベルト:4つの即興曲Op.90より第3曲 変ト長調
F.シューベルト:4つの即興曲Op.90より第4曲 変イ長調 (A.スルタノフ版)
F.リスト=V.ホロヴィッツ:ハンガリー狂詩曲第2番 S.244/2 (A.スルタノフ版)
F.リスト=V.ホロヴィッツ:巡礼の年報 第1年 「スイス」S.160より第6曲 「オーベルマンの谷」
F.リスト=V.ホロヴィッツ:2つの伝説 S.175より第2曲 「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」
M.ムソルグスキー=V.ホロヴィッツ:展覧会の絵

曲目・曲順が変更になる場合がございます。

(参考動画:リスト=ホロヴィッツ(スルタノフ編)を演奏する今泉氏)
posted by Murakami at 18:17| Comment(0) | コンサート

2018年12月16日

アンコール (ショパン ワルツ第1番 op.18)

スルタノフのアンコールレパートリとしては、定番とは言えないですが、1996年のツアーではよく使っていたのがショパンのワルツ第1番、華麗なる大円舞曲です。1996年の日本公演でもアンコールレパートリとして使っていました。

日本公演でアンコールで使ったものも、NHKで放映されたのですが、本日は YouTubeに投稿されているポーランドでのリサイタルをご紹介します。こちらはおそらく1996年12月8日のショパン協会主催のワルシャワでのコンサートだと思います。拍手の状況や座ってからの弾き方をみると、アンコールでの演奏と見て間違いないと思います。



この曲、この演奏に限った話ではありませんが、スルタノフのワルツの演奏は、大変ウィットが聴いていて、聴く人を幸せにする魔力があると感じられます。
また、かつて以下のエントリに紹介した通り、少し音を変えて魅力的にするのも特徴的です。
http://blog.alexeisultanov.jp/article/182787184.html

ショパンコンクールでの演奏と聞き比べても面白いかもしれません。コンクールという場ではありますが、スルタノフらしい遊び心が怖いくらい表れていると思います。


なお、有名な話ではありますが、このショパンコンクールでの演奏は、2次予選の途中の曲です。本来観客は、途中で拍手をしてはいけないのですが、この曲が終わると声をあげて拍手をしているのが記録されています。それだけ当時圧倒的なパフォーマンスであったということでしょう。
是非、リサイタルでの演奏、またコンクールでの演奏をお楽しみ下さい。
posted by Murakami at 00:37| Comment(0) | 演奏

2018年12月08日

アンコール (ショパン エチュード op.10-12)

スルタノフのアンコールをこれまで紹介してきましたが、定番エントリはまだまだあります。

未紹介なものの中で有名な曲目の1つはショパンのエチュード(革命)でしょう。スルタノフは1995年のショパンコンクールの1次予選でこのエチュードを弾き、チェルニー・ステファンスカに「こんな凄い革命は聴いたことがない」と言わせたことでも有名になりました。そのレポートを見て、1996年の来日公演はあっという間に売り切れたとも言えます。
このエチュードはアンコールの定番として、何度も演奏されており、録音もいくつか残っていますが、YouTubeには1999年の日本公演から3月4日に東京芸術劇場で演奏したシーンがあります。



こちらは、凄いと言われたコンクールでの演奏をさらに上回る激しい表現になっています。ただ高速に弾いているだけのようにも聞こえますが、ダイナミクスや、リズム感、内声強調などから、左手のオクターブの強化や些細な音の変更など、プロとしての工夫に満ちた大変素晴らしい演奏です。映像としてこれが残っているというのは大変貴重です。

アンコール演奏ですので、拍手から突然に始まりますが、観客の1人になったつもりで、是非映像をお楽しみ下さい。
posted by Murakami at 23:15| Comment(0) | 演奏

2018年12月02日

アンコール (スクリャービン エチュード op.2-1)

スルタノフのアンコールをこれまで多く紹介してきましたが、今日はもう1つ、スクリャービンのエチュードをご紹介します。
こちらも、ホロヴィッツのレパートリでも有名ですが、スルタノフも特に1997年公演あたりのアンコールで多用していました。以下は、1995年3月に「Good Morning Texas」というテレビ番組に出演したときの映像です。

この曲の音源も、なかなか出回ることがありませんでしたが、YouTube時代になり初めて流通された貴重な映像です。



もちろんホロヴィッツの演奏を参考としつつも、様々な工夫に満ちた演奏で、何度でも聞きたい素晴らしい演奏です。
posted by Murakami at 21:44| Comment(0) | 演奏