2018年08月18日

スルタノフが読んだ本

アレクセイ少年は、少年時代にどのような本を読んで育ったのでしょうか。

シャーロック・ホームズシリーズを大変好んでいた、という話はわりとよく知られていました。


そこで、他にもどのような本を読んでいたのか、弟のセルゲイ氏に話を聞いてみました。
彼らは年齢が7つも違うので、覚えていないこともあるようですが、はっきり認識しているのは、デュマの三銃士がとても好きだったということだそうです。
アリョーシャ少年は、タシケントにいた頃、「アトス」というニックネームまであったようです。

そういう話を聞いてみると、もう一度読んでみようかな、という気になりますね!



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posted by Murakami at 16:36| Comment(0) | 一般

2018年08月12日

続・アレクセイ・スルタノフコンクールの可能性

以前、アレクセイ・スルタノフコンクールの可能性というエントリを投稿しましたが、その後、コンクールの実現に情熱を持つ、アレクセイの弟、セルゲイ氏と会話する機会がありましたので、その現状についてを確認しました。その内容をご報告します。

セルゲイ氏は実現にあたり、各種課題があることを認識しています。例えば、資金であったり、コンクールで使うホールや、ピアノなどです。それに進むためにも、まず実現のために、政府の許可を得ようと、ウズベキスタンの文化大臣との交渉を行いました。なおウズベキスタンの文化大臣は、彼らの父親であるチェリストのファイザル・スルタノフ氏の知人になります。
ところが、残念ながらこの文化大臣からはよい回答が得ることが出来ず、それで企画は停止になっています。大臣は資金援助などに No と言っているのではなく、実施許可自体を No と言っています。日本から何か実現にあたって支援して欲しいことがあるか確認してみましたが、まず先に、問題を乗り越える必要があります。大臣というのは、いずれ変わるものですから、将来に向けてじっくりと進めればよいと考えていました。セルゲイ氏もコンクール設立のプロフェッショナルというわけではないですし、またアレクセイとウズベキスタンの難しい関係もあるので、一旦は保留としつつも、将来機会が来たときはそこを逃さずに、ということになるでしょう。

偉大な芸術家を輩出しながらも、コンクール設立に向けて前へ進むことが難しい状態ではありますが、私たちもその実現を応援したいと思いますし、国際コンクールの設立などに詳しい方のアドバイスがありましたら、それは大変ありがたいことだと思います。

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posted by Murakami at 16:54| Comment(0) | ご家族

2018年08月05日

スルタノフが使った楽譜の版

ピアノを弾かれる方にとって、曲を演奏をするときにどの楽譜を使うか、というのは大きなテーマです。そこで、興味深いのは、いったいスルタノフはどの版を使っていたかどうかです。

この謎を解明するためには、ご家族のもとに残された楽譜を整理する必要があります。
しかし、ショパンについて言えば、パデレフスキ版を使っていただろう、ということがわかっています。
そのヒントの1つとなったのが、ご家族から頂いたこちらの写真です。パデレフスキ版の即興曲の楽譜がピアノの上にあり、少なくとも所有していた、ということはわかります。
(なお、その後ろに重なって開かれている楽譜ですが、左側の音符の見えるページから推測すると、シューベルトの即興曲op.90-3の最後の1ページではないかと推測されます。op.90-4はスルタノフが晩年得意とした曲ですので、どちらかというとそちらのページを開いている、と解釈したほうがよさそうです。)

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さて、最近スルタノフの弟のセルゲイ氏と話す機会があったので、そこらへんについて聞いてみました。
やはり、ショパンについては、パデレフスキ版を使っていたと証言しています。(一方で、一部の演奏からは、必ずしもパデレフスキ版の音符通りに演奏していないことも確認されています。例:op.48-1など)

なお、楽譜の中身ですが、スルタノフはあまり楽譜に書き込みをするタイプではなく、唯一書き込んだであろう内容は、指づかいだそうです。また、ナウモフ先生はあまり書き込まないタイプであったそうで、もし激しい書き込みがあったとすれば、それはポポヴィッチ先生でしょう、ということです。

スルタノフが使った楽譜が実際どうだったかを調べるのは、現在のスルタノフ研究の重要なテーマの1つであり、是非将来的には実現したいところです。まずは、「ショパンはパデレフスキ版を使っていたのではないか」と知って頂ければよいかと思います。
posted by Murakami at 21:15| Comment(0) | 一般